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NECネクサ、「導入前に業務を体感できる」中小企業向けERP導入支援サービス


ネクサソリューションプラザ。同施設において「Walk In Center for SAP Business One」が提供される

サービス内容
 NECネクサソリューションズ株式会社は6月13日、中堅・中小企業を対象にしたERP導入支援サービス「Walk In Center for SAP Business One」を発表した。同日開設した「ネクサソリューションプラザ」においてサービスを提供する。

 今回発表されたWalk In Center for SAP Business Oneは、SAP株式会社の中小企業向けERP「SAP Business One」の導入支援を行うサービス。同サービスは、導入前にあらかじめ業務イメージを体感できるのが特長。

 具体的なサービスは、1)ヒアリングによる業務内容の確認、2)ヒアリング結果を元にした実証モデルの作成、3)実証モデルを用いたデモの実施、4)実証結果をふまえた実証モデル図・導入見積もりの提示、の4段階で構成されている。ヒアリングでは、20ページ程度のヒアリングシートを用いて、顧客企業の業務内容を調査。そのヒアリング結果を元に、SAP Business Oneのパラメータを設定することで、導入前に業務イメージが確認できるという。ヒアリングを2回、実証デモを1回、導入見積もりの提示を1回、計4回の来訪でERPの導入イメージが作られる。同社によると、約2週間程度で全工程を済ますことができるという。実証モデルの内容により導入方法は異なるが、標準的な導入モデルを利用した場合、最短1カ月でERPを導入できるとしている。

 価格は60万円。同社では、初年度100社での導入を目標としている。なお、9月末まで19万8000円のキャンペーン価格で提供する。


 同社代表取締役社長の松本秀雄氏は、「従来は個別訪問して案件を獲得するのが中心だった。今回のWalk In Centerは、お客様に来訪していただき、短期間で導入していただけるのが大きな特長」と、来訪により具体的なデモを提示できるメリットを強調した。

 同社では、今回の中小企業向けERPの導入促進を図ることを目的とし、新たに東京支社を設立。首都圏の年商30億円から300億円規模の企業を対象に、営業活動を行うとしている。東京支社支社長の高崎充弘氏は、「中小企業向けERP市場は2ケタの成長が続いている。しかし、顧客側からは、コスト・効果・定着運用の面で不安を抱いている」と指摘、これを解決するものとしてWalk In Centerを開始したと説明している。

 発表会には、SAPジャパン株式会社 副社長 営業統括本部長の内田久氏も出席。「導入前にERPがどのように動作するかを体験できるのはすばらしいこと。今回のサービスは、将来的にはわれわれのビジネスの参考になるもの」と、SAPジャパンとしても、同サービスに対し大きな期待をかけているとコメントした。


代表取締役社長の松本秀雄氏 東京支社支社長の高崎充弘氏 SAPジャパン株式会社 副社長 営業統括本部長の内田久氏


URL
  NECネクサソリューションズ株式会社
  http://www.nec-nexs.com/
  プレスリリース
  http://www.nec-nexs.com/news/press2005/0613.html


( 福浦 一広 )
2005/06/13 14:49

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