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SAPジャパン、“今”の情報を分析できる「SAP Analytics」 |
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SAPジャパン株式会社は6月21日、リアルタイムなビジネス分析を可能にする「SAP Analytics」を、2005年末より出荷すると発表した。SAP Analyticsは、ビジネスをリアルタイムに分析し、その結果を同社のポータル・インフラストラクチャである「SAP Enterprise Portal（以下、SAP EP）」上にわかりやすく表示することが可能となる。 ■ ビジネスの現場に判断力を与える「SAP Analytics」
既存のBI製品がナレッジワーカーなどの分析を行うユーザー向けであるのに対し、SAP Analyticsがターゲットとしているユーザーは、一般の業務担当者（ビジネスユーザー）である。顧客の要望が多様化し、ビジネスの変化が激しくなっている現状では、現場レベルで的確な判断を迫られる場面が多い。ビジネスユーザーの多くは、自分でデータを分析することはない。しかし、業務に必要なリアルタイムのデータを素早く取得したいというニーズは確実に高まっている。 SAPジャパン株式会社 バイスプレジデント ソリューション統括本部 統括本部長 玉木一郎氏は、「SAP Analyticsは、業務を遂行するために必要な判断材料を現場にリアルタイムで提供する」と述べる。 ■ SAP Analyticsを実現するサービス指向アーキテクチャ「ESA」 SAP Analyticsは、SAPが提唱するサービス指向アーキテクチャ「ESA（Enterprise Services Architecture）」のコンセプト、「既存のシステムを組み合わせて、ユーザーの求めるサービスを実現する」に基づいて開発されている。そのため、ユーザーが必要なときに必要な形でリアルタイムの分析データを表示できる「Productivity（生産性）」、複数のデータソースからビジネスユーザーが簡単に情報を取得できる「Flexibility（柔軟性）」、その結果として変化にも素早く対応できる「Adaptability（現場対応力）」に優れている。SAP Analyticsのデザインツールである「SAP NetWeaver Visual Composer」は、グラフィカルな画面上で簡単に複数のデータソースから情報を取得することができるようになっている。情報の取得先を選択して処理ロジックをドラッグアンドドロップし、関連を線で指定するだけでリアルタイムなデータ分析が可能になる。 SAP NetWeaver Visual Composerでデザインされた情報はSAP EPに反映され、グラフィカルでわかりやすいデータとして表示される。SAP EP上で実現するSAP Analyticsのアプリケーションは、ユーザーが自由に設定することが可能だが、あらかじめ100以上のアプリケーションテンプレートも提供されるとのこと。
また、SAP Analyticsは、「mySAP Business Suite」ソリューション群の一部として提供されることになるが、単体での使用も可能。なお、現在は開発段階のため、上記のスクリーンショットは英語版になっているが、年末には日本語化されたSAP Analyticsが出荷される予定となっている。 ■ ＵＲＬ SAPジャパン株式会社 http://www.sap.com/japan/ ニュースリリース http://www30.sap.com/japan/company/press/press.aspx?PressID=4738 SAP Analytics http://www.sap.com/japan/solutions/analytics/
（ 北原 静香 ）
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