日本電気株式会社(NEC)は6月28日、RFID(ICタグ)を活用したソリューション事業を強化し、全業種を対象にした「統合書類管理ソリューション」、および製造業を対象にした「生産工程管理ソリューション」の提供を開始すると発表した。
統合書類管理ソリューションは、証書・証券・機密文書・各種電子媒体などにRFIDを貼付し、個人認証用のICカードとともにハンディターミナルで読み取ることで、所在管理や貸し出し履歴の収集、持ち出し・持ち込み認証といった書類管理を行うソリューション。主に外部への情報漏えい抑止を中心としたセキュリティ強化を目的としている。
特徴として同社は、既存の一般的な書棚を活用でき最短約1カ月でシステム導入が可能であること、書類保管場所が複数に分散されている場合でもネットワーク経由で各所の保管データを集約しリアルタイムで一元管理が可能であることなどを挙げている。
価格は300万円から(税別)で、今後3年間で150システムの販売を見込んでいる。
生産工程管理ソリューションは、RFIDを用いて各生産工程における進ちょく管理情報(各工程の処理時間や通過実績等の情報)をリアルタイムに取得し、その情報の分析結果をPC上に表示させることで効率的な業務改善を支援するというソリューション。RFIDの読取方法をユーザーごとに調整したり、読取精度の信頼性評価、機器の調整作業などのサービスを一元的に提供する。
同ソリューションは、NECが自社のPC生産工場に導入した生産管理システムや、コンピュータ・サーバー生産工場での実証ノウハウをベースにしているため、短期間での導入が可能だという。
価格は300万円から(税別)で、今後3年間に200カ所への提供を見込んでいる。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0506/2801.html
( 朝夷 剛士 )
2005/06/28 19:35
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