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マクロメディア、Webコミュニケーションシステム「Breeze」の最新版


Breeze 5の構成
 マクロメディア株式会社は7月4日、オンラインプレゼンテーションやe-ラーニング、Web会議などを実現する包括的なコミュニケーションソリューション「Macromedia Breeze 5 日本語版(以下、Breeze 5)」をリリースすると発表した。8月より販売を開始する。

 Breeze 5は中心となるサーバー製品「Breeze Communication Server」と、以下の4つのアプリケーションで構成される。
  • リアルタイムのWeb会議やWebセミナーを開催する「Breeze Meeting」
  • プレゼンテーションやe-ラーニングのコンテンツを作成する「Breeze Presenter」
  • e-ラーニングのコースやカリキュラムを管理する「Breeze Training」
  • イベントなどのユーザー登録管理、予告通知、トラッキングする「Breeze Events」
 他の多くのWeb会議製品と異なり、Breeze 5は組織内のファイアウォール内で運用することが可能。Web会議やオンラインプレゼンテーションなどを、ファイアウォールの内外を意識せずに利用できる。また、Web会議ではプレゼンテーション資料や、アプリケーションなどを共有することも可能となっている。


Web会議(画面は英語版。以下同) Web会議を利用したプレゼンテーションやトレーニングも可能

プレゼンテーション画面。プレゼンテーション以外にも、プレゼンターの映像やサムネイル、その他の資料へのリンクなどが表示できる
 Breeze 5のコンテンツは、Flashフォーマットになっており、ナレーション付きのプレゼンテーション、アンケートやクイズといったビジュアル性に富んだリッチなコンテンツをオンラインで実行できる。コンテンツを実行するクライアントは、WebブラウザとMacromedia Flash Playerが導入されていればOSを選ばない。

 コンテンツの製作には、マイクロソフトのPowerPointを使用。Breeze Presenterは、PowerPointのアドインツールとして動作し、PowerPointでプレゼンを作成するのと同じ手順で簡単にオンラインプレゼンテーションやe-ラーニングのコンテンツを製作できる。


コンテンツの管理機能
 Breeze 5では、コンテンツを管理してトラッキングすることが可能で、e-ラーニングのカリキュラムなどを管理できる。必修科目や合否判定を設定したりできるほか、アンケートの結果やクイズの回答率などをダッシュボード機能で表示することもできる。さらに、AICC準拠であればPowerPointで作成したデータと同様に管理やトラッキングができるようになっている。そのため、既存のコンテンツや、より専門的なツールで作りこんだコンテンツも利用することができる。

 また、Breeze 5では、組織のブランドデザインを利用して、全体の見た目や使用感をカスタマイズできるようになっている。Webベースのカスタマイズツールによって、配色やロゴの設定、ログイン画面などの設定が可能。この設定はプレゼンテーションや会議室にも適用され、全体的に統一感を持たせることができるようになっている。

 Breeze 5は、ASP版とサーバーライセンス版の2つの提供形態を用意。価格は、モジュールや利用人数などにより異なるが、ASP版で60万円から、サーバーライセンス版で300万円から。そのほか、教育機関向けの価格も設定されている。



URL
  マクロメディア株式会社
  http://www.macromedia.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.macromedia.com/jp/macromedia/proom/pr/2005/breeze5.html


( 北原 静香 )
2005/07/04 11:50

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