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人事異動シミュレーション機能の概念図
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ピープルソフトの執行役員 プロダクト・テクノロジー統括本部長、荻矢隆雄氏
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日本ピープルソフト株式会社(以下、ピープルソフト)は7月19日、人事アプリケーション製品群の新版「PeopleSoft Enterprise ヒューマン キャピタル マネジメント 8.9 日本語版」(以下、PeopleSoft HCM 8.9)を発表した。同日より販売を開始する。
PeopleSoft HCMは、企業における人材管理を行うためのソリューション。今回の新版では、企業における派遣/契約社員やパート、外部コンサルタントなどの非正規社員の増加を踏まえ、こうした立場の人材を包括管理するための仕組みを新たに採用した。この仕組みのもとでは、たとえば「外部コンサルタントだった人物が入社して正社員になり、さらに退職してアルバイトになったとしても、同じIDで管理し続けることができる」という。
また、複数の異動案を作成してそれらを比較することができる「人事異動シミュレーション」機能も追加された。同機能では、異動案が確定した後に新人事配置をシステムに反映可能なほか、要望が多かったという「玉突き異動」など“日本的な”機能もサポートした。加えて今回は、パフォーマンス管理機能、人材獲得管理機能、分析アプリケーションの強化などもあわせて行われている。
なおピープルソフトの執行役員 プロダクト・テクノロジー統括本部長、荻矢隆雄氏は、現在WebLogicやWebSphereといったアプリケーションサーバーの上で稼働している同社の最新ソフトウェアを、Oracle Application Server上で稼働させるための認定作業を行っていることを明らかにしたほか、「来年度に発表される次期以降のバージョンでは、Oracleが開発中のSOA対応ミドルウェア『Fusion Middleware』を用いて、機能を拡張していく予定だ」とも述べ、米Oracleが持つ製品群との連携が順調に進んでいることを示した。
しかしながら、すでにOracleの100%子会社として活動をしているピープルソフトと、Oracleのもう1つの日本法人である日本オラクルとの統合は進んでいないという。今回のPeopleSoft HCM 8.9も、ピープルソフトの営業が、従来のピープルソフトの販路を使って営業活動を行うとのこと。
■ URL
日本ピープルソフト株式会社
http://www.peoplesoft.co.jp/
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( 石井 一志 )
2005/07/19 18:55
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