米Microsoft Corporation(以下、Microsoft)は7月25日(米国時間)、利用中のWindowsライセンスが正規版かどうかを確認・認証するプログラム「Windows Genuine Advantage(以下、WGA)」の正式運用を、「WGA バージョン 1.0」としてワールドワイドで開始すると発表した。国内での正式運用開始は7月27日からで、対象はWindows XP/2000 Professional。
WGAは、利用しているWindowsが正規版であるかどうかを確認するプログラム。Microsoftでは、「ただ確認を求めるだけでなく、正規版ユーザーに特典を提供することによって正規版の価値を高め、不正規版の流通を抑制することが目的」と説明しており、すでに日本国内でも3月から試験運用が実施されていた。
今回の正式運用開始に伴い、Windows UpdateやMicrosoft Update、ダウンロードセンターを利用するユーザーは、初回アクセス時にWGAによるライセンスの認証を行わないと、修正プログラムなどをダウンロードできなくなる。ただし、セキュリティ関連の修正プログラムをはじめとする重要度の高いものについては、ダウンロードセンターや自動更新経由で、全ユーザーに対しての提供が継続されるという。
またこれまでは、WGAの認証時に25けたのプロダクトキーを要求される場合があったが、正式運用では、ユーザーのPCが正規版のWindowsで稼働しているかどうかを自動的にチェックできる仕組みを導入。試験運用時と比べて検証プロセスを簡素化したとしている。
加えて今回は、Windows XP Professional/Home Editonを偽造と知らずに購入してしまったユーザーへの“救済策”を用意した。必要書類をMicrosoftへ提出し、その妥当性が認められた場合は、正規ソフトウェア「Windows XP Windows Genuine Advantage Kit」が提供されるという。価格は、偽造ソフトウェア購入報告書、購入証明書、偽造版CD-ROMを提出した場合は無償、偽造ソフトウェア購入報告書のみを提出した場合は、Windows XP Home Editionが1万2375円、Windows XP Professionalが1万8625円。
■ URL
米Microsoft Corporation
http://www.microsoft.com/
マイクロソフト株式会社
http://www.microsoft.com/japan/
プレスリリース(日本語抄訳)
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2348
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( 石井 一志 )
2005/07/26 14:40
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