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マイクロソフト、Windows Vista専用のClearTypeフォント「メイリオ」

表外漢字・新人名用漢字を表示できるJIS2004対応フォントも発表

 マイクロソフト株式会社は7月29日、Windows Vistaにおいて日本語フォント環境を一新すると発表した。新たにJIS X 0213:2004(JIS2004)規格対応フォント5書体と、Windows Vista用に新しくデザインされたClearTypeフォント「メイリオ」を搭載する。メイリオについては、Windows Vistaでのみ採用されるフォントで、現在開発を進めているという。


表外漢字・新人名用漢字に対応するJIS2004に対応

 同社では、JIS第1水準および第2水準漢字(JIS X 0208に規定されている6355文字)をベースとしたShift JISに加えて、98年にはJIS補助漢字(JISX 0212に規定されている5801文字)を加えた12156文字を標準フォントとして組み込んでいる。しかし、Windows日本語版に搭載されている日本語フォントは90年に改正されたJIS規格の例示字体と同じ自体を基本的に採用していることから、「鴎」の字のように一般の書籍などで用いられる字体とWindowsで用いられる字体で不整合が生じるという問題が起きている。

 この問題を解決するために、Windows Vistaでは最新のJIS規格である「JIS2004」に対応した日本語フォントを搭載する。JIS2004では、2000年12月の国語審議会答申「表外漢字字体表」(表外漢字は常用漢字表外の漢字)に示された「印刷標準字体」を採用している。また、新人名用漢字として追加された漢字は、このJIS2004の漢字から選定されているため、JIS2004に対応するフォントにより新人名用漢字がすべて使えることにもなる。

 JIS2004に対応するのは、MSゴシック3書体(MSゴシック、MS Pゴシック、MS UI Gothic)、MS明朝2書体(MS 明朝、MS P明朝)の計5書体。なおこれらのフォントはWindows XP向けとしても提供する予定。


画面用の新しいフォント「メイリオ」

 Windows Vistaで新たに搭載されるメイリオは、画面上での日本語の文章の可読性を向上させた日本語ClearTypeフォント。本文用レギュラーと見出し用ボールドの2つのウェイトからなるサンセリフ系(角ゴシック)フォントとなっている。同社では、和文と欧文とを違和感なく調和させて組める点を特長として挙げている。


メイリオのスナップショット


URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2353


( 福浦 一広 )
2005/07/29 19:04

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