日本オラクル株式会社は8月2日、Java開発環境ソフトウェア「Oracle JDeveloper 10g(以下、JDeveloper 10g)」を、10月3日より同社の技術者向けコミュニティサイト「Oracle Technology Network Japan」にて無償ダウンロード提供開始すると発表した。
JDeveloper 10gは、日本オラクルが提供するJava統合開発環境で、同社からは10万円を超える価格で販売されていたが、2004年7月にソースネクストより1年間の使用期限付き「1 Year Limited」を1,980円発売されていた。ソースネクストによると、この1 Year Limitedは7月に販売を終了しており、また6月に発表したJDeveloper 10g Release 2をベースとする新版(バージョン10.1.2)は発売を中止するという。
無償ダウンロードの開始に伴い、ソースネクストから販売されている製品のユーザーは、1年間に設定されていた使用期限をなくし、無制限で利用することが可能となる。また、ダウンロード版やソースネクスト版のJDeveloper 10gユーザーに対し、企業向けの有償サポート契約をオプション(年額27,368円)にて提供する。
日本オラクルは無償提供に踏み切った理由について、SOA(Service Oriented Architecture)の推進において、その技術が習得可能なJDeveloper 10gは、Java技術者からSOAの技術者へとおしあげる大きな原動力となる開発環境であるからと説明している。
■ URL
日本オラクル株式会社
http://www.oracle.co.jp/
ソースネクスト株式会社
http://www.sourcenext.com/
Oracle Technology Network Japan
http://otn.oracle.co.jp/
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( 朝夷 剛士 )
2005/08/02 15:54
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