日本アイ・ビー・エム株式会社は8月5日、ITIL(Information Technology Infrastructure Library)に基づいたサービスを「IBM ITILソリューション」に体系化したと発表した。また、Tivoli製品を活用した「ITサービス・マネージメント・ソリューション」を同ソリューションのサービスメニューとして組み込むことも発表した。同社では今後、個別に提供してきたITIL関連サービスを包括的なソリューションとして提供する。
IBM ITILソリューションでは、ITILのITサービスマネジメントをベースに顧客の要件ごとに、「現状分析」「戦略立案・全社レベル最適化」「IT資源の最適化」「レジリエンス/災害対策&セキュリティ」「サービスデスク構築支援」「ソフトウェア開発インフラ構築支援」「人材育成・啓蒙」の7分野に分類し、最適なサービスメニューを提案する。たとえば、「災害や障害などのインシデントが発生した場合のビジネスへの影響を最小化し、迅速な回復を図りたい」という要望の場合、1)現状分析の「ITIL運用診断と実行計画案策定」、2)戦略立案・全社レベル最適化の「ITILベースの運用プロセス設計/構築」、3)IT資源の最適化の「サービス管理プロセスの構築と運用」、を選択して組み合わせて提供するとしている。
IBM ITILソリューションのサービスメニューとして組み込まれたITサービス・マネージメント・ソリューションは、ソフトウェアとサービスで主要なITプロセスの統合を自動化するソリューション。5月に米国で発表されたもので、今回日本でも本格的に展開していくとしている。まず9月より、顧客の課題を調査しITサービスマネジメント導入に向けたアセスメントを体験できる「ITSM(IT Service Management)プランニング・セッション」を開始する。提供価格は150万円から。
■ URL
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース
http://www-6.ibm.com/jp/press/20050805001.html
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( 福浦 一広 )
2005/08/05 13:00
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