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日本BEA、Webアプリケーションサーバーの最新版「BEA WebLogic Server 9.0J」

ミッションクリティカルで求められるゼロダウンタイムを実現

マーケティング本部 本部長の保阪武男氏
 日本BEAシステムズ株式会社は8月9日、J2EEアプリケーションサーバー「BEA WebLogic Server」の最新版「BEA WebLogic Server 9.0J」を8月10日より販売すると発表した。

 WebLogic Server 9.0Jは、J2EE 1.4に完全準拠したWebアプリケーションサーバー。同社マーケティング本部 本部長の保阪武男氏は最新版の最大の特徴として、「ミッションクリティカルで求められるゼロダウンタイムを実現した点」と説明。「J2EEに対応したアプリケーションサーバーはたくさんあるが、ミッションクリティカルで求められる性能に対応しているものはない。最新版では、サーバーを止めることなく、アプリケーションの交換が可能となっている」と強調した。

 最新版ではクラスタ間でのレプリケーションをサポートするMANレプリケーションと、非同期で同期情報を保持するWANレプリケーションを新たに搭載。クラスタ内で同期レプリケーションを行いながら、非同期でデータベースにセッション情報を出力できるため、障害が発生した場合に遠隔地に存在するクラスタ上でサービスを継続することが可能となっている。

 また、自動サーバーマイグレーション機能や、Javaのスレッド数を自動的にチューニングする機能などを搭載。アプリケーションの保守にかかる手間の削減に効果があるとしている。

 そのほか、分散したサーバーインスタンス間でのメッセージ伝播を保障するJMS SAF(Store And Forward)サービスを用意。リモート側のサーバーインスタンスがシステム障害などで利用できないときに、ローカルサーバーのインスタンスにメッセージを保存することで、障害回復時に確実にデータを送信することが可能。


バージョンの異なるアプリケーションを配備した様子。旧バージョンを利用しているユーザーがいる間、サービスは提供され続ける
 アプリケーション管理サービスとしては、同一クラスタ内で複数アプリケーションを管理可能なサイドバイサイド・デプロイメント機能を搭載。アプリケーションのサービスを提供しながら最新バージョンを配備できる。また、サーバーの設定変更やアプリケーションのデプロイ、モニタリングを対話形式またはスクリプトで一括管理できるWebLogic Scripting Tool(WLST)も用意されている。

 開発環境については、J2EE 1.3/1.4完全準拠やオープンソースのサポートを強化。SOA実装用の部品としてApache Beehiveを標準搭載するなど、オープンソースとの連携にも力を入れている。

 WebLogic Server 9.0Jのライセンス料は、1CPUあたり198万円から。システム規模や構成案件などにより価格は異なる。なお、8月10日より、同社Webサイトにおいて無料評価版のダウンロードも行われる。



URL
  日本BEAシステムズ株式会社
  http://www.beasys.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.beasys.co.jp/news/japan/2005/2005080901.html


( 福浦 一広 )
2005/08/09 17:45

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