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Cognos 8 BIの画面イメージ
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コグノスの代表取締役社長、フォレスト・パーマー氏
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コグノス株式会社は9月14日、BI(ビジネスインテリジェンス)ソリューションの新版「Cognos 8 BI(Business Intelligence)」を発表した。11月より出荷を開始する予定。
Cognos 8 BIは、2003年にリリースされたレポーティングツール「Cognos ReportNet」をベースに開発されたもので、すべて実証済みの技術を利用している点が大きな特徴だという。米Cognosの副社長、ベン・プラマー氏はあわせて、1つの製品でレポーティング、分析からスコアカード、イベント管理、ダッシュボードにいたるまで、BIで必要とされる機能をすべて備えている「完ぺきさ」に加え、SOAによって、迅速かつシームレスに、複雑な環境に対応できるという「シンプルさ」をアピールし、全社的な情報活用基盤として使える要素が整ったとした。
さらに、コグノスのエリアバイスプレジデント、内田雅彦氏は「日本の情報活用のニーズにも、1つで応えられる製品だ」とする。内田氏は「欧米ではBIツールをアナリストが利用するケースが多く、これまでの製品ではアナリストを満足させる機能は十分だったが、その反面、一般ユーザーが自身のビジネスのためにBIツールを用いることが多い日本では『難しい』という反応を示されることもあった」とした上で、今回の新版ではそれを改善したと強調。
「経営層からパワーユーザー、一般ユーザーまですべてを満足させる機能性、操作性を実現した。単なるBIツールでなく、パフォーマンスマネジメント(業績管理)ツールとして、ビジネスの決断をサポートできるだろう」と述べた。
またコグノスの代表取締役社長、フォレスト・パーマー氏は「製造、電気、金融、保険、小売といった業種でCognos 8 BIを本当に必要としている。この製品が持っている機能を、パートナーとともに、ニーズのあるところへソリューションとして提供する」と語っている。
Cognos 8 BIの価格は「ユーザーごとの役割×指名ユーザー」で決まるが、たとえば90人のレポート閲覧者、10人の分析者、1人の管理者がいる環境の場合は、ライセンス費用が1213万3000円、年間保守費用が304万8250円になる。
加えてCognosでは9月14日(米国時間)、BPM(ビジネスプロセス管理)分野の大手企業4社との協業を発表した。米EMC Documentum、米FileNet、米IBM、米Savvionの4社のソリューションとCognos 8 BIのイベントライフサイクル管理の機能を連携させることによって、過去の履歴や進行中のビジネスプロセスを監視し、問題が発生した場合にはアラートやアクティビティモニタリングの機能を使って、管理者に通知したり、自動的にイベントを解決したりできるという。
■ URL
コグノス株式会社
http://www.cognos.com/jp/
ニュースリリース
http://www.cognos.com/jp/news/releases/2005/0914.html
( 石井 一志 )
2005/09/14 19:38
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