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オーバチュア サーチマーケティング戦略本部長兼SMC学長 泉浩人氏
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レベル・テーマ別カリキュラム。左から初級・中級・上級
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オーバーチュア株式会社は9月22日、検索連動型広告「スポンサードサーチ」を利用する中堅・中小企業、個人事業主の広告主向けに、効果的な利用のトレーニングサービスを提供する「オーバーチュア サーチマーケティング・カレッジ(以下、SMC)」を開講すると発表した。9月第5週中に受講者の募集を開始する予定で、年内は体験入学期間として受講料が無料となる。
スポンサードサーチとは、検索サイトにおける検索キーワードに連動した広告を検索結果と一緒に表示するサービス。キーワードは入札制となっており、検索される回数が多いと思われる人気キーワードほど高値がついたり、多数の広告が表示されることになる。同社はYahoo! Japan、MSN、NIKKEI NETなどに表示される広告出稿を受け付けている。
SMCは、スポンサードサーチの利用におけるガイドラインの説明から、効果的なキーワードの発掘、入札価格の設定、予算管理や効果測定ツールの利用法などといった講座を、習熟度別に初級・中級・上級の3つのコースに分けて用意する。講師は同社のエディターが担当するほか、客員教授としてインターネット利用動向調査会社ネットレイティングスの萩原雅之社長、ネットジャーナリストの佐々木俊尚氏を招聘(しょうへい)した。
オーバチュア サーチマーケティング戦略本部長でSMC学長を務める泉浩人氏によると、以前の広告主はインターネットリテラシーの高いユーザーが中心であったが、近年のネット広告の広まりとともに広告主のすそ野が広がり、これまで一般の店舗を営んできた中小企業や個人事業主などがネット販売に進出したり、ネット広告へ関心を持ち始めているという。こうしたユーザーは、キーワード選びの重要性や入札による訪問率の変化など、ネット広告の出稿において必要とされる知識を得る場がなく、「当社でも“Webサイトを見てください”といった対応しかできてなかった」(泉氏)。
こうした広告主の課題を解決することで広告効果を挙げ継続的に利用してもらうことが、検索型広告市場の持続的成長へとつながると判断したという。
泉氏はSMCならではの強みとして、「契約しているポータルサイトのサーチデータを持っているため、例えば入札されていないキーワードにどれくらいのサーチがあったか、あるいは同じキーワードでどの広告にクリックが集まったか、といったことがわかる」と、ほかの同種の講座との違いを説明した。
SMCは年内に10月19日(水)、11月9日(水)、11月16日(水)、12月7日(水)の4回の開講を予定している。場所はいずれも都内で、来年以降地方都市やオンラインでの開講も検討しているとのこと。受講料は2006年以降、1講座3万円から。
■ URL
オーバーチュア株式会社
http://www.content.overture.com/
( 朝夷 剛士 )
2005/09/22 18:19
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