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NILFSが採用しているログ構造型ファイルシステムの特徴
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日本電信電話株式会社(NTT)は9月26日、Linux用の新しいファイルシステム「NILFS」(The New Implementation of a Log-structured File System)を開発、同日オープンソースソフトウェアとして公開した。
NILFSは、ファイルシステムの瞬間的な状態(スナップショット)を自動で連続的に取得できるファイルシステム。ログ構造型のディスクフォーマットを採用しているのが特徴で、ファイルの管理情報やデータを固定位置に書き込むのではなく、それらの変更部分のみをログとして次々にディスク上に追記するため、データ損傷の防止や高速な書き込みに効果が高い。そのほか、1)一連のトランザクションが完了した時点で、時刻情報付きのスナップショットを生成、2)スナップショットへの瞬時リカバリが可能、3)サービス停止不要の自動的なスナップショット作成、などの特徴がある。また、特別なハードウェアを追加することなく利用できるため、デスクトップLinuxなどでもすぐに利用できる。
同社は今回発表したNILFSにより、ファイルの世代管理が必要な企業内の業務システムなどへ適用できるとしており、Linux利用の拡大を期待している。
■ URL
日本電信電話株式会社
http://www.ntt.co.jp/
ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news05/0509/050926.html
NILFSプロジェクト
http://www.nilfs.org/
( 福浦 一広 )
2005/09/26 17:55
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