株式会社NTTデータは9月29日、コンピューティンググリッドを構築可能なミドルウェアパッケージ「cell computing Gene」の販売を開始すると発表した。価格は3万6750円。
cell computing Geneは、分散コンピューティングプラットフォーム「BOINC」やそのほかのオープンソースソフトと、NTTデータが開発したソフトを組み合わせたミドルウェアパッケージ。これを導入することで、LAN内のPCを利用した分散コンピューティング環境の構築・運用管理を、低価格で行える。またさらに大規模な環境が必要となった際には、NTTデータが実施しているインターネット型分散コンピューティングプロジェクト「cell computing βirth」への移植も簡単に可能とのこと。
具体的には、ジョブの分配と回収を担当する「cell computing サーバ」と、計算処理を実施する「クライアント」の両アプリケーションから構成されており、クライアントからサーバーに対して送信されたリクエストを、cell computing サーバが各クライアントへ割り振り、計算結果を回収する仕組み。また、開発ツールが同梱されているので、このシステムで利用するアプリケーションの開発を行うことも可能という。
なお、計算処理を行うクライアントについては、「パッケージを購入したユーザーが所有、もしくは特定・管理しているPCであれば、台数の制限なく使用可能」としている。
■ URL
株式会社NTTデータ
http://www.nttdata.co.jp/
ニュースリリース
http://www.nttdata.co.jp/release/2005/092900.html
( 石井 一志 )
2005/09/29 16:17
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