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ミラクル・リナックス株式会社代表取締役社長の佐藤武氏
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Asianux 2.0の強化点
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ミラクル・リナックス株式会社は10月6日、LinuxサーバーOSの最新版「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」を11月7日より出荷すると発表した。
MIRACLE LINUXに同梱されている「Asianux 2.0」は、日中韓の共同プロジェクトで開発されたLinux。CGL(キャリアグレードリナックス) 2.0のプライオリティ1の機能の実装、障害解析機能の強化、無停止型サーバー「Stratus ftServer」への対応など信頼性・可用性・保守性を大幅に強化しており、テレコム/キャリア系の大規模システムや基幹システムでの利用に対応している。また、64ビットXeonやOpteron、Athlon、OpenPowerなど最新プロセッサへの対応、ダブルバイト言語への対応強化、GUI管理ツール「ReFineD」の導入などの機能強化も行われている。
Asianux 2.0は8月にリリースされており、MIRACLE LINUXとしての提供は遅れた形となっている。この点について、同社代表取締役社長の佐藤武氏は、「ISVに認証してもらうための時間を設けたため」と説明した。
また今回SMB(中小規模企業)市場での利用促進を目指し、1CPUサーバーでの利用に限定した「MIRACLE LINUX One V4.0 - Asianux Inside」を12月12日より出荷することも発表した。佐藤氏は「これまで開拓できていなかったSMB市場の開拓につながる製品」と述べ、ハイエンドからエッジ系サーバーまでMIRACLE LINUXで攻略する考えを示した。
価格は、MIRACLE LINUX V4.0が63,000円。MIRACLE LINUX One V4.0が37,800円。また、年間プロダクトサポート契約とMIRACLE LINUX V4.0をバンドルした「MIRACLE LINUX V4.0バリューパック」も用意。価格は、1年契約の場合で189,000円、5年契約の場合で756,000円。なお出荷記念として、12月12日から2006年3月末までの期間限定キャンペーンを実施、バリューパックの1年契約で157,500円、5年契約で682,500円で提供するとのこと。
発表会には、Asianuxプロジェクトに参加している中国Red Flag Softwareと韓国HAANSOFTの責任者も出席。Asianux推進のために、3社による合弁会社設立を検討していることなどを明らかにした。また、パートナー企業も多数出席するなど、協力関係の充実ぶりをアピールした。
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Red Flag Software Co.,Ltd. Executive PresidentのChris Zhao氏「Asianuxは日中韓それぞれの地域のニーズにあった製品」
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HAANSOFT,INC CEOのJong-Jin, Baek氏「韓国政府で国産OSSの採用が広がっている。Asianuxが韓国の標準ソフトになるかも」
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Stratus Technologies社Product and Solution Development Group, Senior Vice PresidentのAllan L. Jennings氏「MIRACLE LINUXと共に、新しいテレコムインフラをターゲットとしたい」
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株式会社東芝 PC&ネットワーク社 サーバ・ネットワーク事業部 事業部長の姫野嘉忠氏「MIRACLE LINUXを搭載したサーバーでUNIXからのダウンサイジングニーズに応える」
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日本電気株式会社 コンピュータソフトウェア事業本部長の山元正人氏「大規模企業で使えるLinuxとして販売していく」
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日本ヒューレット・パッカード株式会社 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 Linux&HPC推進部部長の赤井誠氏「技術支援、機器支援、販売支援などで(ミラクル・リナックスの)ビジネスを支援」
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株式会社日立製作所 ソフトウェア事業部プラットフォームソフトウェア本部本部長の藤崎一博氏「Linuxの基幹システム適用を実現する」
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■ URL
ミラクル・リナックス株式会社
http://www.miraclelinux.co.jp/
プレスリリース
http://www.miraclelinux.co.jp/pressroom/details/2005/1006_1.html
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( 福浦 一広 )
2005/10/06 17:48
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