マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン株式会社(以下、マーキュリー)は10月20日、負荷・性能検証テストツールの最新版である「Mercury LoadRunner 8.1」、および統合性能管理ソリューション「Mercury Performance Center」を発表し、販売を開始した。
ビジネスアプリケーションは、パフォーマンスとスケーラビリティに対する要件が満たされていることが重要であるという信念のもとに、マーキュリーではアプリケーションの品質を高めるための負荷・性能検証テストツールLoadRunnerを早くから市場に投入してきた。今回発表されたLoadRunner 8.1は、より機能を強化し、アプリケーションライフサイクル全体にわたる品質管理をサポートする。
LoadRunnerによる負荷・性能検証テストは、テストシナリオの設計と構築(テストスクリプトの作成)、テストの実行(テストスクリプトの実行)、問題箇所の特定(テスト結果の分析)という3つのステップで行われる。LoadRunner 8.1では、テストスクリプトの作成と、テスト結果の分析の機能が強化された。これによって、テスト全体に要する時間を約85%削減することが可能になるという。
テストシナリオを設計・構築する仮想ユーザージェネレータ(VuGen)は、今回のバージョンアップで大きく拡張された機能である。テストスクリプト作成のワークフローによって、専門的な知識がないユーザーであっても、負荷・性能検証のためのテストスクリプトを作成することができるようになった。
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仮想ユーザースクリプト作成画面。ワークフローによって、専門的な知識がなくてもスクリプトが作成できる
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負荷テスト実行画面。負荷テストの設計と実行を一元的に管理し、テストの状況もリアルタイムで把握できる
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Diagnosticsとの連携。LoadRunnerとDiagnosticsが連携することで、パフォーマンス問題をさまざまな角度からリアルタイムに把握できる
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性能のボトルネックの診断機能を強化するため、今回のバージョンからアプリケーションの分析・診断ツール「Mercury Diagnostics 3.6」との統合も可能になった。Diagnosticsは、パフォーマンスの問題をアプリケーションのメソッドやコンポーネントのレベルまで特定して、問題を解決するために必要な情報を提供するツールである。Diagnosticsは、J2EEと.NET以外にも、SAP、Oracle、SiebelといったERP/CRMにも幅広く対応する製品である。なお、今回のLoadRunnerとの統合にあたり、Diagnosticsも3.6へとバージョンアップしている。
さらに、LoadRunnerを含むWebベースの統合性能管理ソリューションPerformance Centerも、8.1へとバージョンアップしている。Performance Centerは負荷・性能検証テストのリソースや、診断・分析結果のデータなどを一元的に管理し、ノウハウやベストプラクティスを蓄積することで、さらにアプリケーション性能の最適化を実現する。
価格はLoadRunner 8.1が380万円(税別)、Performance Centerが3200万円(税別)。なお、Diagnosticsはオプションで上記の価格には含まれておらず、1CPUあたり128万円(税別)となっている。
■ URL
マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン株式会社
http://www.mercury.com/jp/
プレスリリース
http://www.mercury.com/jp/company/pr/press-releases/102005lr8.1.html
http://www.mercury.com/jp/company/pr/press-releases/102005pc8.1.html
Mercury LoadRunner
http://www.mercury.com/jp/products/performance-center/loadrunner/
Mercury Performance Center
http://www.mercury.com/jp/products/performance-center/
( 北原 静香 )
2005/10/20 20:04
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