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シマンテック、Backup Exec新版の国内販売を開始


Backup Exec 10dの構成イメージ。CPSサーバーとBackup Execサーバーは同一サーバーにインストールすることも可能

マーケティング本部 プロダクトマーケティング部 マネージャー 雨宮吉秀氏
 株式会社シマンテックは、米国で9月に発表されたWindowsサーバー用バックアップソフト「Symantec Backup Exec 10d for Windows Servers(以下、Backup Exec 10d)」の日本語版を、10月24日より国内にて発売する。

 Backup Exec 10dは、Symantecと合併したVERITAS Softwareが開発・販売してきたバックアップソリューションの新版。名称にある「10d」のdとはDiskを指し、同社は「ディスクベースのバックアップを推し進める」(マーケティング本部 プロダクトマーケティング部 マネージャー 雨宮吉秀氏)製品と位置づけている。製品には「Backup Exec Continuous Protection Server 10d(以下、CPS)」が付属し、これによりバックアップに特定した作業の削減やシステム停止をなくすことが可能となっている。

 CPSは、ポリシーによって設定された時間ごと、およびファイルサーバー上にデータが作成・更新されたタイミングで継続的に変更分のバックアップを行う。バックアップサーバーのCPSとバックアップ対象のファイルサーバーにインストールするCPSエージェントが連動し、スナップショット機能によりバックアップと世代管理が行われる。

 CPSによってバックアップされたデータのうち長期保存を要するものは、Backup Exec Serverの管理コンソールからテープなどにアーカイブすることができる。CPSとBackup Exec Serverは、同一、または別々のサーバーにインストールが可能だ。

 なお、CPSはファイルサーバー上のデータバックアップのみに対応し、Exchange ServerやSQL Serverなどの構造化データには対応しない。

 Backup Exec 10dは、CPSの代わりにWindowsのDPM(Data Protection Manager)にも対応し、これを利用したSQL Serverのデータ保護も可能となっている。ただしこの場合は、設定された時間ごとのバックアップのみ行え、データが変更されるたびのバックアップは行えない。また、DPMサーバーとBackup Exec 10dは別々のサーバーにインストールすることになる。

 このほかCPSは、エンドユーザーによるファイルのリカバリーをセルフサービス化する機能を提供し、管理者の手間を削減することができる。これはリカバリーを行うインターフェイスを「Googleのようにシンプル」にWeb化することで、まさにGoogleで検索する感覚で、誤って上書き保存や削除してしまったファイルを復活させることができるというものだ。

 リカバリーはWebからダウンロードするのと同じ手順で行える。さらにバックアップされているファイルは上書きされず世代管理されており、2世代、3世代とさかのぼってリカバリーすることができる。

 価格はBackup Exec 10d(CPS付属)が13万8600円。また、CPSエージェントが1サーバーあたり51,450円必要となる。


Googleに似たシンプルなインターフェイスで、エンドユーザーでもリカバリーが可能 検索すると、更新世代順にリカバリー可能なファイルが表示され、ダウンロードできる


URL
  シマンテックグループ ベリタスソフトウェア株式会社
  http://www.veritas.com/ja/
  製品情報
  http://www.veritas.com/ja/JP/products/promotion/be/

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( 朝夷 剛士 )
2005/10/24 18:50

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