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日本BEA、IPマルチメディアサブシステムをサポートするアプリケーションサーバー新版


日本BEAシステムズの代表取締役、アリイ・ヒロシ氏
 日本BEAシステムズ株式会社は10月25日、通信事業者向けプラットフォーム「BEA WebLogic Communications Platform」の構成要素の1つ、「BEA WebLogic SIP Server」の新版「同 2.1」を発表した。

 WebLogic SIP Serverは、SIPサーバーの機能をアプリケーションサーバーと統合した製品。J2EEとSIPサーブレットコンテナを統合し、JavaベースのSIPアプリケーション開発が可能という。今回の新版では、SIPサーブレットのエンジンを最適化したほか、クラスタリングとセッションフェイルオーバーによって、より高い可用性と信頼性が提供できるようになった。さらにもっとも大きな特徴として「IPマルチメディアサブシステム(IMS)の標準アーキテクチャをサポートしている点」(米BEA Systemsのテレコム製品担当プロダクトマーケティング、ケン・リー氏)が挙げられるという。

 リー氏が「この新しい規格は、インターネットでもテレコムでも標準技術として採用されてきている」と話すIMSとは、携帯電話や固定電話などを融合するコアネットワーク上で、SIPをベースに、さまざまなサービスを提供するためのフレームワーク。日本BEAでは、WebLogic SIP Server 2.1がこれをサポートしたことで、「通信事業者がIMSベースの次世代ネットワークアーキテクチャを導入することを可能にし、新たなサービスを迅速に提供できる」としている。

 対応プラットフォームはSolaris、Red Hat Enterprise LinuxとWindowsで、国内では12月より販売開始となる予定。なお販売や展開に関しては、「既存のパートナーを通じて行うほか、当社には各インダストリ向けの営業部隊がいるので、そこから、通信事業者各社の担当に情報を伝えていきたい」(日本BEAシステムズの代表取締役、アリイ・ヒロシ氏)とのことだ。



URL
  日本BEAシステムズ株式会社
  http://www.beasys.co.jp/
  ニュースリリース
  http://jp.bea.com/news/japan/2005/2005102501.html


( 石井 一志 )
2005/10/25 18:10

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