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サイボウズ、cybozu.netに搭載する新技術は「Web 2.0を意識」


現在のcybozu.net
 株式会社サイバーエージェントグループとサイボウズ株式会社が出資する合弁会社「cybozu.net株式会社」が11月1日に設立された。同社はサイボウズが開発したビジネスマン向けポータルサイト「cybozu.net」を運営し、サイバーエージェントの広告販売力や集客力、サイボウズの技術力を基にこれを発展させていく構えた。

 このcybozu.netは8月よりアルファ版として試験サービスを実施しており、今後さらに機能強化したベータ版への移行を予定しているが、このベータ版より新技術を採用し情報検索・発信機能を強化する。この新技術が、現在サイボウズが開発中の「Feedpath(コードネーム)」である。

 Feedpathは、cybozu.netのほか、Webサイトを運営する企業などへの提供も視野に入れた技術。WebサイトにRSSやAtom形式のフィード配信やサイト内検索などの機能を提供し、かつ読者に対してRSSリーダーやブログ作成、読者間の情報共有などの機能を提供するというものだ。サイボウズがcybozu.netをはじめ導入サイトにASPで提供する。まず専用サイトにて12月よりサービス内容を公開、2006年2月より試験サービスを開始しcybozu.netでも稼働開始、春~夏ごろをめどに一般への提供を目指す。


サイボウズ ネットサービス部ジェネラルマネージャーの小川浩氏
 Feedpathを導入したサイトは、ブログのように専用フォーマットにコンテンツ内容を入力するだけでWebサイトを更新し、RSS/Atomフィードを自動生成できる。サイボウズ ネットサービス部ジェネラルマネージャーの小川浩氏は、これに加えて「RSSフィードを導入することで懸念されるページビューの減少を抑えることができる」「自社サイトを見たユーザーがどのような行動をしたかを追跡できる」という、ビジネスブログにはない2つの特徴を挙げる。ただし、これは読者がFeedpathにログインすることが条件となる(ログインしなくてもサイトの閲覧は可能)。

 対して読者はFeedpathにログインすることで、RSSリーダー機能と、そこで得た情報の関連づけや共有、ブログのオーサリング、フィード配信サイト向け検索機能を利用できる。RSSリーダーはFeedpath導入サイトのほか、フィードを配信する各サイトの更新情報を取得することが可能。共有や検索機能などは株式会社はてなが提供するサービスに近い。

 ブログのオーサリング機能は、サイボウズがブログ機能を提供するのではなく、シックスアパートのMovableTypeやTypepad、サイバーエージェントやライブドアなどが提供するブログサービスなど複数のブログに対してまとめて更新することができるものだ。フィード配信サイト向け検索機能は、Fast Search & Transferの「Fast Enterprise Search Platform」をベースとする。


Feedpathのトップページ。OEM提供する際には、それぞれの形にカスタマイズされる 各情報にはタグが付けられ分類される 複数のブログに一括投稿ができるブログオーサリング機能

 以上が「バージョン1.0」で提供する機能で、以後カレンダー、アドレス帳、メッセージングなどのPIM機能の搭載や携帯電話への対応、多国語対応を予定している。

 Feedpashは、外部APIを公開し、他サイトやアプリケーションのAPIを活用した機能追加を可能とするサービスにするという。小川氏は、Feedpathを次世代のWeb活用と目されている「Web 2.0」を強く意識したサービスであるとしている。



URL
  サイボウズ株式会社
  http://cybozu.co.jp/
  cybozu.net
  http://cybozu.net/

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( 朝夷 剛士 )
2005/11/01 13:26

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