日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は11月9日、仮想化技術を搭載したソフトウェアの製品群の新版「IBM Virtualization Engine 2.0(以下、VE2.0)」を発表した。
VE2.0は、同社製品のほか、他社製のハードウェアやOSなど異機種混在環境のサーバーやストレージなどを統合し、ひとつのシステムであるかのようにさまざまなIT資源の一元管理・運用が可能なシステムを構築するソフトウェア群。
同社が7月に発表した中期システム戦略「IBM Systems Agenda」で提唱されている仮想化技術の拡張に向けた主要製品の1つで、オートノミックコンピューティング技術と融合したIT基盤を提供する仮想化ソリューションとしている。
このため、VE2.0では運用の自動化機能が強化されており、異機種混在環境においてもオープンインターフェイスやWebサービスを用いてサーバーやストレージシステムを接続し、ハードウェア資源やアプリケーションの稼動状況をモニタリング、メモリーやCPUなどのIT資源が不足しボトルネックとなっている個所を発見した場合、システムが自動的に資源を適切に配分するといったことが可能になる。
また、異機種環境においてサーバー、ネットワーク、データベース、アプリケーションなどに関する情報を一元管理するソフトウェア「Virtualization Engine Resource Dependency Services」が、仮想化製品群に加わった。
VE2.0のコンポーネントとなる製品として、基盤となる「Virtualization Engine Enterprise Workload Manager(1CPUあたり46万320円から)、コンソールとなる「Director with Virtualization Engine Console(1CPUあたり3万3495円から)、そしてソフトウェアの一元管理を行う「Virtualization Engine Resource Dependency Services(1サーバーあたり924万円から)」がラインアップされる。
■ URL
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/20051109001.html
製品情報
http://www-06.ibm.com/jp/solutions/virtualization/index.shtml
( 朝夷 剛士 )
2005/11/09 12:54
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