オープンソース・ジャパン株式会社は11月14日、リッチクライアント環境を構築する新技術として、「Ajax(Asynchronous JavaScript and XML)」の問題点を解消するという「Arax(Asynchronous RPC and XML)を採用した「ダイナミック・コックピット・テクノロジー」を発表した。
ダイナミック・コックピット・テクノロジーは、従来のWebシステムの弱点とされているクライアントの操作性や表現力を向上できるリッチクライアントを構築する技術。また、商用ライセンスを必要とする技術を一切利用していない。
リッチクライアント向け技術として昨今、Ajaxが注目を集めているが、同社は膨大な開発工数、Webブラウザへ高い依存度、情報隠ぺいの困難さ、再利用の難しさなどの問題点を指摘し、これらを解消する手法としてAraxを採用したという。
Araxは、RPC(Remote Procedure Call)を利用することでビジネスロジック処理をサーバー側に集約しクライアントサイドの開発工数を削減、さらにXMLによりデータとアルゴリズムを区別することで再利用やメンテナンスを容易にする。実際のWebシステムにおける利用では、XMLで画面処理を記述したプログラムからFlash形式のアプリケーションをダイナミック・コックピットが動的に生成する。
同社では、オープンソースによる標準Webシステム基盤であるLAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)環境において、Flashを利用したリッチクライアントソリューション「IOSSA業務フォームアクション」を展開しており、ダイナミック・コックピット・テクノロジーはこの開発効率を大幅に向上できるとしている。
■ URL
オープンソース・ジャパン株式会社
http://www.opensource.co.jp/
プレスリリース
http://www.opensource.co.jp/Members/admin/news/dyamic_cockpit_technology
( 朝夷 剛士 )
2005/11/14 11:55
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