日本電気株式会社は11月14日、同社のコンタクトセンター構築用ソフトウェアを体系化し、新たに「CSVIEWシリーズ」として提供すると発表、同日より販売活動を開始した。
これまで同社のコンタクトセンター構築用ソフトウェアは、UNIVERGEソリューションの中で個別に展開していたが、「コンタクトセンター構築という目的を明確化」(同社ミドルウェア事業部兼UNIVERGEソリューション推進本部 統括マネージャーの篠原明彦氏)することで、ユーザーに対してわかりやすくしたのが特長。また、今回業種ごとのテンプレートを用意するなど、個別カスタマイズを少なくすることで価格面でもメリットが出るようにしている。
|
CSVIEWシリーズの製品構成
|
CSVIEWシリーズは、1)ワークフロー、メール連携、通話録音などマルチチャネルに対応した「応対管理」、2)食品・医薬に対応した「業種向けテンプレート」、3)テキストマイニング、FAQ作成支援、音声認識などの「付加価値製品」、4)「CTIミドルウェア」、5)「ACD/統計分析」、により構成される。篠原氏は、「業種向けテンプレートが用意されていることと、テキストマイニングや音声認識などの付加価値製品まで用意できているのはNECだけではないか」と、トータルで提供するメリットを強調する。
業種向けテンプレートは、コンタクトセンターに求められるニーズが比較的似ている食品・医薬から提供する。なお、「自治体や修理保守といったテンプレートの提供を予定している」と、今後対応テンプレートを増やす考えであるとした。
付加価値製品には、Webコラボレーション製品の「CSVIEW/Web相談」、音声認識製品の「CSVIEW/VisualVoice」、文脈マイニング機能を持つ「CSVIEW/テキストマイニング」、FAQの効率的な作成・運用を支援する「CSVIEW/FAQナビ」など、同社独自の製品が用意されている。篠原氏は、「VisualVoiceを用いることで、オペレータの音声をリアルタイムにテキスト化でき、電話応対に集中できる。また、管理者であるスーパーバイザーにとっては、会話中の不適切な言葉をモニタリングする機能により、具体的な指導も可能となっている」と説明する。
なお、製品の特性上、SIとセットでの販売となり、20席規模のコンタクトセンター構築時で2500万円から(ソフト・ハードを含む)。同社では、3年後にコンタクトセンター市場分野のソフトウェア製品出荷で市場ナンバーワンのシェアを目指すとしている。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
■ 関連記事
・ NEC、コンタクトセンター向けのFAQ作成支援/セキュリティ対策ソリューション(2005/09/06)
・ NEC、音声認識技術を活用したコールセンター向けソリューション(2005/06/27)
( 福浦 一広 )
2005/11/14 18:29
|