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大日本印刷、PCグリッド構築ソフトの新バージョン |
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AD-POWERsは、LANに接続されているPCの中から、離席中などにより遊休状態となっているもの（ボランティアPC）を自動検知し、これらにプログラムやデータを配布して分散処理を行わせ、演算処理を高速化する（ボランティアPCそれぞれにAD-POWERsの導入が必要）。 対応するアプリケーションはExcelマクロ、Visual Basic、MATLAB（自動車設計業務向けソフト）を使った演算処理で、それぞれに対応した周辺ソフトを使い既存のアプリケーションを対応させることができる。効果は、分散処理に参加するPC台数の0.7～0.9倍で、例えば100台のPCが分散処理に参加した場合、1台のPCで演算処理を行った場合と比較して、70～90倍に高速化されるという。 今回発表された新バージョンは、ボランティアPCにおける演算処理の途中経過を、PCグリッドをコントロールするマスターPCに報告することができ、途中で分散処理から離脱した場合でも、ほかのボランティアPCが処理を引き継ぐことが可能となった。 また、ボランティアPCが演算処理中に、ほかのPCが行った演算結果が必要となった場合、マスターPCに問い合わせて値を得ることが可能となり、より適用範囲が広がった。 このほかマスターの性能を向上、ボランティアPCのグループ分け、マルチコアCPUへの対応などの強化が行われている。 さらに、分散処理に参加するPCの稼働状況を管理する「AD-POWERs GridMonitor」を合わせて発売される。各ボランティアPCの、電源ON/OFF、利用者着席中/分散処理スタンバイ中/分散処理実行中などの区別、分散処理の進ちょく状況確認と推定終了時間などが確認できる。 AD-POWERs Ver.2.0の価格は19万9500円。AD-POWERs GridMonitor、およびExcel/Visual Basic/MATLAB対応のアプリケーション構築ソフトはオープンプライス。同社ではアプリケーションの受託開発やグリッド環境構築なども行い、2007年3月までに1億円、2009年3月までに5億円の売上を見込んでいる。 ■ ＵＲＬ 大日本印刷株式会社 http://www.dnp.co.jp/ プレスリリース http://prw.kyodonews.jp/press/release.do?r=200511283106 製品情報 http://www.ad-powers.jp/ ■ 関連記事 ・ DNPと日本IBM、グリッドソフトのWebサービス化で協業（2004/04/27）
（ 朝夷 剛士 ）
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