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シトリックス、M1000用のPresentation Serverクライアントモジュール
左より、シトリックス・ジャパン代表取締役社長の大古俊輔氏、米Citrix CEO兼社長のマーク・テンプルトン氏、NTTドコモ取締役執行役員法人営業本部長の星澤秀郎氏、NTTドコモ プロダクトビジネス部長の三木茂氏
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社は11月29日、アプリケーションを仮想化して配信する「Citrix Presentation Server」のFOMA M1000用クライアントモジュールを開発すると正式に発表した。2006年早々にWebサイトより配布される。
M1000は、株式会社NTTドコモから7月1日に発売された、PCのようにメールやインターネットが使える携帯電話。拡張に関する自由度が高い「オープンプラットフォーム」を目指し、Symbian OSを搭載するほか、IEEE 802.11b無線LANに対応するなど、これまでの携帯電話よりも、活用の幅が広がっているのが特長。
今回発表されたのは、このM1000からCitrix Presentation Serverを利用するためのクライアントモジュール。無線LAN、Bluetoothなど、M1000が持つ通信手段のすべてを利用してアクセスすることができる。また、SmoothRoamingをサポートしており、移動やデバイスの変更などで切断したセッションに再接続することも可能で、M1000からアクセスしたアプリケーションを、帰社後にPCで同じセッションを継続して作業するなどの使い方ができるとしている。同社マーケティング本部 本部長の樋渡純一氏は、「画面サイズの制限はあるものの、企業のあらゆるアプリケーションが利用可能になる」と説明する。
M1000からCitrix Presentation Serverにアクセスしたところ。社内と同様に利用できるアプリケーションが表示されている
Windowsエクスプローラを起動したところ。ローカルドライブ、ネットワークドライブと共に、M1000内のローカルドライブにもアクセス可能
PDFファイルを表示した画面。M1000にファイルをダウンロードすることなく表示できるため、非常に高速に起動する
縦だけでなく、横表示も可能
Windows画面全体をM1000画面に縮小して表示することも可能
PCのキーボード上のキーをすべて再現したソフトウェアキーボード。ファンクションキーや[CTRL]+[ALT]+[DEL]なども入力できる
発表会には、NTTドコモ取締役常務執行役員法人営業本部長の星澤秀郎氏も出席。「企業からは、(企業内のネットワークへ)iモード経由でアクセスすることは嫌がられていた。M1000は無線LANに対応しており、そうした問題を解決する一歩踏み出した製品といえる。今回のM1000用クライアントモジュールにより、さらにM1000をうまく使っていただきたい」と、企業での利用を促進したい考えを示した。
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URL
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
http://www.citrix.co.jp/
プレスリリース
http://www.citrix.co.jp/company/press/releases/20051129_2.html
( 福浦 一広 )
2005/11/29 17:33
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