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NEC、RFID活用で接客品質を向上させるソリューション


接客支援ソリューションのイメージ
 日本電気株式会社(NEC)は11月30日、店舗などの接客現場においてRFID(ICタグ)を活用して接客品質を向上させる「接客支援ソリューション」を発表、同日より販売を開始した。

 接客支援ソリューションは、RFIDを使って顧客一人一人を識別し、来店・購買履歴や嗜好・個性などの情報を抽出し、きめ細やかな接客サービスを実現する。 RFIDは従来より、商品管理・在庫管理・物流管理など主に「モノ」の効率的な管理を目的としたものが多いが、新ソリューションは「人」に焦点を当て、CRMサイクルを構築する。

 構成製品として PC、ICタグ、リーダー装置、ミドルウェア、アプリケーションなどが含まれ、さらに性格診断ノウハウによって顧客の生年月日を切り口にした性格・運気情報を出す「個性心理学エンジン」も提供する。

 活用例として、顧客が来店した際に、事前に店舗が発行しているRFID付きの携帯ストラップや会員カードを顧客がリーダー端末にかざすことで、 その顧客情報(来店・購買履歴、嗜好など)が店員に通知され、店員はその情報をもとに各顧客に適した接客が可能となる。

 また、従来のPOSなどの販売・取引履歴のデータだけでは把握できなかった購買前の顧客の行動(来店したが買わなかったなど)を収集できる。このデータを蓄積・分析することで、商品仕入れなど店舗運営の改善やプロモーションの企画・実践に活用可能だという。

 新ソリューションは、ニーズに応じて試験的導入(190万円~)・1店舗導入(250万円~)・複数店舗導入(1000万円~)の3種のソリューションパックを用意する。

 同社では今後3年間で200システム、売上25億円を目指す。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0511/3004.html


( 朝夷 剛士 )
2005/11/30 17:48

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