日本電気株式会社(以下、NEC)は12月2日、Oracle Database 10gを用いたパッケージ製品を販売開始すると発表した。
今回発表されたパッケージは、IAサーバー「Express5800」とOracle Database 10gを組み合わせた、1)「Oracle Database スタートセット」、2)「Oracle 簡単データ管理 スタートセット」、3)「Oracle お手軽データ分析 スタートセット」の各製品と、高可用性データベースシステムを構築する4)「らっくRACソリューション for Oracle Real Application Clusters 10g」の計4種。
このうち1)は、5ライセンス分のOracle Database 10g Standard Edition OneとExpress5800をセットにしたもので、RDBMSの初期導入に適している。2)は、データベースを用いたWebアプリケーションをWebブラウザから構築可能な「Oracle HTML DB」を利用できるようにしたもの。部門レベルでの共有データ活用などを促進できるという。
また3)では、BIツール「Oracle Business Intelligence 10g」によって売上や顧客データなどの分析を行える環境を容易に構築できるようにする。BI環境をまず小規模構成で実施したいというニーズに応え、導入しやすい価格を設定したとのこと。
価格は、1)が50万7000円(税別)より、2)が55万4000円(同)より、3)が140万4000円(同)より。いずれもプラットフォームにはWindows Server 2003を採用し、組み合わせるExpress5800はシステム規模などにあわせて選択できるように各4種類を用意。また、ソフトをインストールした状態で出荷する「セットアップ代行サービス」付きモデルも提供される。
一方の4)は、Real Application Clusters(RAC)を用いてクラスタ環境を構築するパッケージ。Oracle Database 10g Standard EditionやExpress5800、ストレージ製品「iStorage」を組み合わせて動作検証を行い、その結果に基づいたNECフィールディングによるストレージ設定サービスと、NECのデータベースシステム構築支援ツール「らっくRACソリューションUtility」までをあわせて提供する。価格は641万8800円(税別)より。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0512/0203.html
( 石井 一志 )
2005/12/02 12:23
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