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PeerLinksのメインページ
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社内ブログやSNSが話題とする領域
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リアルコム株式会社は12月15日、社内の人的ネットワーク・コミュニケーション構築を促進するSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)「REALCOM KnowledgeMarket PeerLinks V1.0(以下、PeerLinks)」を発表した。12月22日より販売、2006年1月20日よりサービス開始する。
PeerLinksは、社内で同じ関心事を持つ人を見つけ、ネットワーク上で話し合ったりコミュニティを形成することを目的とするSNSシステム。つながりのある人をリスト化しリンクするブックマーク機能や、ブログ、コミュニティ作成、RSS配信といった、mixiに代表される個人向けSNSと同様の機能を搭載する。
これらに加えて、同じ趣味などを持つ人を推薦するリコメンデーション機能でつながりを促進するほか、Skype・MSN MessengerなどのIP電話、IM(Instant Messaging)アプリケーションとの連動機能も備え、すぐに連絡をとったり在籍確認することができる。
PeerLinks上でやりとりされる内容は、緊急を要したり業務に直接関係ある「公式的」なものではなく、趣味やちょっと気付いたことといった喫煙所などで話されるような「非公式的」なものを想定しており、そこから新たなアイデアや従業員間の融和が生まれることを期待するものであるという。公式的な情報はメールやグループウェアなどを利用し、使い分けて一緒に運用していくものであるとのことだ。
提供形態はASPのみ。社外秘の情報が書き込まれる可能性もあるためセキュリティが懸念されるが、PeerLinks内の情報が外部に流れるような機能はないという。同社プリンシパルコンサルタントの在賀耕平氏は「例えばセールスフォースなどのユーザーはASPで基幹的な情報を扱っている」と述べ、ASPに対するセキュリティ上の懸念は解消しつつあるとした。
また、今後のバージョンアップで管理者によるモニタリング機能をはじめ、グループ間での名刺共有や日報管理、同社製品との連携機能などを搭載していく予定だとしている。
価格は初期費用が20万円から、利用料はユーザー数100人の場合月額4万円から。一般企業をはじめ学校法人やNPOなどの組織を対象に1年間で200社、2億円の売上を目指す。
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代表取締役社長 谷本肇氏
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代表取締役社長の谷本肇氏は、同社は企業の組織体系において従来のトップダウン型ではなく、個人を中心に据え、その目的に沿って有機的につながる組織を形成するツールを作成しているとし、PeerLinksはその延長上に位置する製品だと説明した。社内ブログやSNSは流行語的な側面もあるが、すでに市場として立ち上がっていて多くの引き合いが来ており、そうしたユーザーの多くが社内で本格展開する前のトライアル段階にあるという。
■ URL
リアルコム株式会社
http://www.realcom.co.jp/
プレスリリース
http://www.realcom.co.jp/news/20051215_PeerLinksV1.html
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・ 社内情報共有ツールとしてのブログ、その運用ノウハウを探る(2005/12/13)
( 朝夷 剛士 )
2005/12/15 18:23
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