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A3 BROWSERを活用したシステム構成
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日立ビジネスソリューション株式会社は12月20日、携帯電話からの情報漏えいを防止するWebブラウザ「A3 BROWSER(エーキューブ・ブラウザ)」、およびこれを活用するシステムを開発し、2006年1月中旬より発売すると発表した。
A3 BROWSERは、業務に関する機密情報を端末に保存しないなど、携帯電話を紛失した場合の情報流出を防ぐ機能を搭載したWebブラウザアプリケーション。NTTドコモ、au、Vodafoneの各バージョンが用意され、それぞれのアプリ環境にて実行できる。まず1月中旬よりNTTドコモ(FOMA 900i/901i/902i)端末に、3月よりau、Vodafoneにそれぞれ対応する予定。
同社によると、携帯電話に標準搭載されているWebブラウザは「画面メモ」や「画像保存」などの保存/履歴機能が組み込まれており、そこから情報が流出する恐れがあるが、A3 BROWSERは「業務情報を保存できないシンクライアント指向Webブラウザ」をコンセプトに開発したという。
また、第三者によるブラウザ起動を防ぐ「起動時認証」「不正利用発覚時の管理者通知」など紛失時における「なりすまし」防止やアクセス制御機能、および「パケット圧縮」「ブラウザ更新時自動通知」などの運用管理コストを削減する機能も備える。
これを活用するシステムとして、A3 BROWSERの配布管理/ユーザー管理を行うサーバーソフト「A3 Manager」、A3 BROWSERとの通信パケット圧縮、および携帯電話標準ブラウザからの通信を遮断する「A3 C-Filter」、複数サーバーとの通信を制御するプロキシソフト「A3 Proxy」が用意される。
価格は、1クライアントあたり7,350円から。同社では初年度1億円の売上を見込む。
■ URL
日立ビジネスソリューション株式会社
http://hitachi-business.com/
プレスリリース(PDFファイル)
http://hitachi-business.com/release/051220.pdf
( 朝夷 剛士 )
2005/12/20 18:00
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