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SystemDirector Enterprise の概要
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日本電気株式会社(NEC)は1月5日、システム構築(以下、SI)における開発方法論や開発基盤、サポートサービスを新たに体系化した統合開発環境「SystemDirector Enterprise」を発表、同日より販売を開始した。
SystemDirector Enterpriseは、Javaや.NETなどオープン技術を用いた中・大規模のSI向け統合開発環境。開発プロセスの標準化や、独自技術によって各開発工程をシームレスに連携させることなどにより、SIの生産性を最大30%改善し、品質面での向上も実現するという。
同社では特徴として(1)上流から下流までの一貫開発の実現、(2)生産性を向上させる開発ツールの搭載、(3)技術進化への柔軟な対応の3点を挙げている。
上流から下流までの一貫開発は、Java系はリポジトリ、.NET系は標準設計モデルによって上流工程と下流工程とをシームレスに連携する。上流工程の成果物が下流工程にそのまま引き継げるので、再入力などの工数を削減できる。また、上流工程での仕様変更を、SIの各工程で共有・同期化することができ、確実なシステム構築を可能とするという。
開発ツールは、業務プログラムを作成する前に、詳細な画面イメージや画面遷移の様子を表示することを可能とし、手戻りの発生を抑える「プレビュー実行機能」、および海外を含む社内外共通のテスト用データベースを備えたテスト用アプリケーションフレームワークによって、仮想的に成果物が結合した環境を提供し、コンポーネント段階で最終的な環境を意識したテストや、バグの発見・修正によって後工程への影響を取り除く「コンポーネント・テスト機能」を搭載した。
さらに、開発作業を標準化し、パターンに基づいてプログラムを自動生成する「プログラム自動生成機能」の適用を拡大したという。
技術進化への対応においては、Java系はデファクトとなっている各種開発ツールと連携するプログラム記述テンプレートを、.NET系は「.NET Framework 2.0」に準拠したアプリケーションフレームワークを新たに開発した。新しい開発ツールや技術が登場した場合に、それ以前に開発したプログラム資産を継承できるという。
価格は400万円(税別)からで3月から出荷開始予定。同社では、今後3年間で1500システムの販売を計画している。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0601/0501.html
( 朝夷 剛士 )
2006/01/05 14:44
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