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マイクロソフト、企業向けの日本語版デスクトップサーチ |
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今回提供が開始される製品は、すでに提供されているコンシューマ向けツールを企業向けに最適化したもの。米国では2005年11月からすでに提供されており、日本語での使用も可能とのことだが、管理ガイドが英語であったり、日本法人からのサポートがないなどの制限があったため、正式提供とはうたわれていなかった。 正式版では、こうした課題が解決されている。基本的な機能はコンシューマ向けとほぼ同等で、PC内の情報をあらかじめインデックス化しておくことにより、瞬時に検索することが可能。ファイル形式はMicrosoft Officeドキュメントや画像、ビデオ、スプレッドシートなど200以上に対応し、サードパーティ製のiFilterにより対応ファイルの拡張も行えるようになっている。さらにAPIが公開されているため、検索結果をユーザー独自のビジネスアプリケーションに統合することもできる。 また、ユーザーは検索した情報を参照するだけでなく、結果を受けて次のアクションをおこすことが多いため、「次の操作がしやすいようにも気を配った」（MSN事業部サービス部 インフォメーションサービスグループ サーチチーム サーチマネージャー、川岸達之氏）という。 企業版での大きな変更点としては、IT管理者向けの集中配布・管理機能などを追加している点があげられるとのことで、Systems Management Server（SMS）での配布対応や、グループポリシーでの一括設定・管理機能追加などが行われている。グループポリシーではインデックス化する範囲を指定したり、インデックスファイルの格納場所を指定したり、ネットワーク共有やイントラネットのインデックス化を制限したり、といった設定が可能。グループポリシー対応で管理者による集中管理が可能になったため、より慎重な情報の取り扱いが求められる企業内においても、デスクトップ検索の導入に対するハードルは下がったといえる。 また、SharePoint ServicesやSharePoint Portal Serverといったエンタープライズ検索ソリューションとの連携機能を搭載することで、企業内のイントラネットに対してもインデックス作成、検索を行えるように強化されている。 MSN事業部サービス部 インフォメーションサービスグループ サーチチーム プランナー、伊集院絹子氏はこの点について「1つの窓からイントラネットもワンステップで検索可能なため、複数のツールを使い分ける必要がない」と述べたほか、川岸氏も「検索が有効に利用できれば、情報の整理をする必要もなくなるので、これまでに費やしていた時間を節約できる」とメリットを強調した。 加えて、同時に提供が開始される「企業向けMSNサーチツールバー」との併用によって、Outlook内でのシームレスな検索機能（ベータ提供）も利用できるようになる。なお、コンシューマ向けはWindowsデスクトップサーチ、MSNサーチツールバーの両ツールがセットになっているのに対し、企業向けは別々の導入が可能になった点も異なっており、「企業向けに、必要に応じて導入できるように変更した」（伊集院氏）とのこと。 対応OSは、Windows XP SP1以降、Windows Server 2003、Windows 2000 SP4で、電子メールのインデックス作成と検索を行うには、Outlook 2000もしくはOutlook Express 6.0 以降が必要になる。
■ ＵＲＬ マイクロソフト株式会社 http://www.microsoft.com/japan/ ■ 関連記事 ・ 米Microsoft、企業向けデスクトップ検索ツールをリリース（2005/11/16）
（ 石井 一志 ）
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