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アドビ、3D CADデータに対応した「Acrobat 3D」


Adobe Acrobat 3D 日本語版
 アドビシステムズ株式会社は1月24日、3Dコンテンツに対応したPDF文書作成ソフトウェア「Adobe Acrobat 3D 日本語版」を発表した。発売は2月中旬の予定で、Windows版のみの提供となる。店頭のほか、同社Webサイトでダウンロード版の販売が行われる。

 Acrobat 3Dは、Acrobat 7.0の最上位製品で、Acrobat 7.0 Professionalで提供される機能に加え、主要3D CADアプリケーションで作成されたファイルの変換機能や、OpenGLで動作するCADアプリケーションから3Dモデルをキャプチャする機能などが追加されている。埋め込まれた3Dコンテンツは、さまざまな角度に回転したり、ズームインや断面化など、インタラクティブなコンテンツとして利用できるのが特長。また、アニメーション機能も用意されているため、操作マニュアルなどをより視覚的に作成することが可能となっている。

 同社マーケティング本部インテリジェントドキュメント部フィールドプロダクトマネージャーの小圷(こあつく)義之氏は、「これまで3D CADなどのデータは専用ソフトが必要で、またPCのスペックも高いものが求められていたため、容易に情報共有ができていなかった。Acrobat 3Dにより、3D CADソフトを利用していない部門との情報共有が可能になる」とメリットを紹介。また、同社のサーバー製品「Adobe LiveCycle Policy Server」と組み合わせることで、PDFファイルへのアクセス権限を制限できることから、「情報漏えい対策にも最適なソリューション」と説明する。


Acrobat 3Dの3D文書。部品の選択も簡単に行える Acrobat 3Dの注釈機能 さまざまな角度に回転したり、断面化も可能

 Acrobat 3Dの同社オンラインストア「アドビストア」での価格は、13万5870円。Acrobat 7.0 Professionalからのアップグレード価格は、7万4445円。



URL
  アドビシステムズ株式会社
  http://www.adobe.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.adobe.co.jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200601/20060124acrobat3d.html


( 福浦 一広 )
2006/01/24 12:29

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