ネットジャパン株式会社は1月26日、米Phoenix Technologiesが開発するPCのディスクイメージのクローニング・デプロイメントツールの新版「ImageCast 6」を3月下旬より出荷開始すると発表した。
ImageCast 6は、1台の管理コンソールから複数台のクライアントPCのディスクイメージをネットワーク経由で配布できるツール。規定のアプリケーションインストールや設定を行ったイメージを作成し、新規で導入したPCなどに配布することで、設定作業を簡略化できる。イメージはクライアントPCから収集し、ImageCast 6上で編集することも可能。
イメージをCD-R/DVD-RやUSB接続のHDDに記録し、個別にデプロイメントする「スタンドアローン・デプロイメント」、およびファイルサーバーに記録してネットワーク経由で配布する「マルチキャスト・デプロイメント」に対応する。
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Phoenix Technologiesシニアプロダクトマーケティングマネージャ アンディ・キックライター氏
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今回発表された新版では、イメージ取得前に利用する専用の起動OS「Phoenix Always」が32ビットに対応し、デプロイメントの高速化が図られている。従来、この部分はDOSベースの16ビットエンジンであったが、イメージの肥大化やマルチスレッド非対応によるI/O負荷の増加などにより「限界がきていた」(ネットジャパン取締役副社長 山崎純二氏)という。
32ビット化によりこうした問題を解消、マルチキャストによるデプロイメントで毎分1GB以上のペースで配信でき、約5GBのWindowsインストールイメージであれば数分で完了するという。Phoenix Technologiesシニアプロダクトマーケティングマネージャのアンディ・キックライター氏は「ライバル製品(SymantecのGhost)よりも10~20%高速」と優位性を強調する。
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マルチキャスト・デプロイメントのイメージ
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ディスクイメージの編集が可能
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また、300GB超のHDD、SATA HDD、USB 2.0、ハードウェアRAID(0/1)に対応。ファイルシステムはFAT 16/32、NTFSに加えLinux Ext2/Ext3、Linux Swapに対応し、Windows(2000以降)に加え、Linuxのデプロイメントもサポートする。
マルチキャスト・デプロイメントを利用する場合は、Windows用の専用コンソールソフトを利用しGUIで各種操作ができる。また、PXEサーバー機能を利用でき、対応PCのリモート起動、イメージ配信が可能。
価格は10クライアントライセンスで52,500円から。同社では年間3億円の売上を見込んでいる。
■ URL
株式会社ネットジャパン
http://www.netjapan.co.jp/
米Phoenix Technologies
http://www.phoenix.com/
プレスリリース
http://www.netjapan.co.jp/nj/press/news_release/phoenix/pic6.php
( 朝夷 剛士 )
2006/01/26 18:04
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