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サイボウズ、RSSフィードをより効率的に利用できるWebサービス「Feedpath」


ネットサービス部 部長の小川浩氏
 サイボウズ株式会社は1月30日、新サービス「Feedpath」を同日より開始すると発表した。無償で提供される。

 Feedpathは、ニュースやブログなどのRSSフィードを効率的に購読管理できる機能や、分類管理・記事検索などを手軽に行えるWebサービス。同社ネットサービス部 部長の小川浩氏は、「大量・多様なRSSフィードに対応するのがFeedpath」と説明する。「Webの世界ではWeb 2.0という言葉が使われているが、RSSフィードにも同じ流れがあるとみている。Feed 1.0は、Webサイトの更新通知に相当する。そして、Feed 1.5は、これに加えてコンテンツも配信する状態だと考えている。その先は、データ連携を実現したFeed 2.0という世界になるが、日本の現状はFeed 1.2くらいではないか。Feedpathでは、Feed 1.5を想定して作っている」と、RSSフィードをより効率的に使うためのWebサービスがFeedpathであるとした。

 Feedpathの特長として、RSSフィードをサイト別ではなく、カテゴリ別、新着順に並べて表示する点にある。特に新着表示の際には、もっとも新しい記事が含まれるカテゴリが自動的に上位にくるようにレイアウトされているのが特長だ。小川氏は、「利用者は、どこのコンテンツなのかを意識することなく、気になるカテゴリごとに最新の情報を確認できる。また、その記事もRSSフィードに含まれている場合はサイトを移動することなくその場で手軽に読むことができる」と、Feed 1.5に対応したデザインである点を強調した。

 そのほか、記事ごとにタグを付加できるため、「特定のキーワードをつけることで、あとで検索を容易にしたり、関連するキーワードの記事を検索できる」(小川氏)と情報の管理も容易に行えるとした。なお、Feedpathでは、既存のRSSリーダーのブックマークが利用できるようOPML(Outline Processor Markup Language)の入出力に対応しているため、移行も容易となっている。


Feedpathのログイン画面。左側には新着順にカテゴリが表示されている 記事はタイトルをクリックするだけで表示可能。RSSフィードに記事本文が含まれていない場合は、表示された記事タイトルをクリックすることで記事ページに移動できる

代表取締役社長の青野慶久氏
 現状は閲覧ツールの側面の強いFeedpathだが、今後は情報発信機能も装備していくとしている。小川氏は「Feedpathは“the perpetual beta(永遠のベータ版)”とうたっており、新たな機能を今後も取り込んでいく」と述べ、検索サービスの強化を予定していることも発表した。

 Feedpathのビジネスモデルについて、同社代表取締役社長の青野慶久氏は、「現時点では、Feedpathでいくら儲けようという考えは持っていない。まずは多くの方にFeedpathを使っていただくことを第一に考えており、3年後に100万人のアクティブユーザーを捕らえることを目標としたい」と述べ、利用ユーザーが増えてから、ビジネスモデルを検討するとした。



URL
  サイボウズ株式会社
  http://cybozu.co.jp/
  プレスリリース
  http://cybozu.co.jp/company/news/2006/20060130.html
  Feedpath
  http://feedpath.jp/


( 福浦 一広 )
2006/01/30 15:50

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