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マイクロソフト、最新サーバーOS「Windows Server 2003 R2」を発売 |
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Windows Server 2003 R2は、Windows Server 2003 SP1（以下、SP1）をベースに開発されたアップデート版サーバーOS。マイクロソフトでは2年ごとにマイナーアップデート版、メジャーアップデート版を交互に提供するとしており、今回の提供もそのリリースサイクルにそったものになる。 新機能としては、ブランチ（支店）サーバーの管理機能、ストレージ管理の効率化機能、UNIXとの相互接続機能などが強化されている。具体的には、変更されたファイルの差分だけを同期する「DFSレプリケーション機能」が搭載され、管理コストやWANトラフィックの削減を行えるようにした。またユーザーごとに使用可能な容量を制限する「クォータ機能」を拡張し、ボリューム単位からフォルダ単位で制限をかけられるようにしたほか、サーバーで使用できるファイルの種類を制限する「スクリーニング機能」などが追加された。 仮想化用のライセンス体系が変更されているのも大きな変更点になる。Windows Server 2003 R2 Enterprise Editionで仮想化環境を構築する際、1サーバーライセンスに対して、その上で稼働する最大4サーバー分の仮想サーバー用のライセンスを無償で利用できるため、よりコストパフォーマンスを高めることが可能になった。 加えて、「機能は追加されているものの、基本的に、マイクロソフト管理コンソール（MMC）以外はSP1と同様のため、高い互換性を持っている」（サーバープラットフォームビジネス本部 Windows Server製品グループ 中川哲マネージャ）点が特徴という。 マイクロソフト社内のアプリケーションによるテストでは、SP1と100％の互換性があったほど。また同社から同OSの対応表明をソフトウェアベンダに働きかけた結果、「RTM（製造工程向けリリース）後から発売まで、検証期間が1カ月しかなかったのに、300弱のアプリケーションで対応表明が行われている」と述べた中川マネージャは、「安心して使っていただきたい」とアピールした。 推定小売価格はこれまでと同等で、パッケージの場合、25クライアントライセンス（CAL）付きのEnterprise Editionが71万9000円、5CAL付きのStandard Editionが17万6000円。ライセンスは2月1日より販売されており、パッケージは2月3日より販売開始となる。なお、現在SP1で販売されているパッケージは2月末までで販売を終了し、順次新版に切り替わる予定。 Windows Serverのソフトウェアアシュアランスを有するユーザーは、該当するエディションのWindows Server 2003 R2へ無償でバージョンアップできるが、オフィス製品やクライアントOSで提供されるようなアップグレード版（パッケージ、ライセンスとも）は発売されない。CALはWindows Server 2003やSP1と共通となり、すでにこれらのCALを保有するユーザーは新版でも引き続き利用できる。 ■ ＵＲＬ マイクロソフト株式会社 http://www.microsoft.com/japan/ プレスリリース http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2575 ■ 関連記事 ・ マイクロソフト、Windows Server 2003 R2日本語版を2006年2月に発売（2005/12/19）
（ 石井 一志 ）
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