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テレロジック、ソフト開発プロセスを改善する構成・変更管理ツールの新版


Telelogic SYNERGY/CM 6.4a 日本語版の画面イメージ

Telelogic SYNERGY/Change 4.4a 日本語版の画面イメージ
 日本テレロジック株式会社(以下、テレロジック)は2月21日、タスクベースでソフトウェアの開発プロセスをサポートする構成管理ツール「Telelogic SYNERGY/CM 6.4a 日本語版」(以下、SYNERGY/CM)、および変更管理ツール「Telelogic SYNERGY/Change 4.4a 日本語版」(以下、SYNERGY/Change)を発表した。

 構成管理ツールのSYNERGY/CMは、ソースファイルなどソフトウェア開発で作成されるファイルのバージョンを管理し、リリースされたソフトウェアが、どのファイルから構成されているのかを管理するツールである。開発者の作業をタスクという単位で管理することで、非常に細かいプロセスまで管理できる。そのため、プロジェクトの進ちょく状況、ファイルなどの依存関係、品質管理などの情報をリアルタイムで確認できる。

 変更管理ツールのSYNERGY/Changeは、ソフトウェアに対して常に発生する変更を管理するツールである。変更の依頼、承認、設計、コーディング、テストといったソフトウェア変更のプロセス全体を管理する。変更の対応状況をトレースしたり、レポートしたりすることができる。

 今回のバージョンアップでは、同社の要件ツールである「Telelogic DOORS」との連携を強化することで、要件管理、構成管理、変更管理が、これまで以上に密接に連携できるようになっている。スウェーデンのTelelogicでは2000年にContinuusを買収して、構成/変更管理ツールであるSYNERGYを、QSSを買収して要件管理ツールのDOORSを手にいれた。それ以来、同社ではDOORSとSYNERGYの統合をすすめてきたが、今回のバージョンアップによって、ソフトウェア開発プロセス全体をシームレスに管理可能となり、要件駆動型のソフトウェア開発が可能となった。

 両ツールは、すでに欧米地域では発売されている英語版をUnicodeに対応させ、完全に日本語化したバージョンである。以前のバージョンでもある程度の日本語化は行われていたが、日本語化されていない機能がいくつか残っていた。なお、バージョンナンバー末尾についている“a”は“Asia”の意味であり、日本語だけでなく、中国語、韓国語もサポートされている。

 また、ユーザーインターフェイスも大幅に変更された。複雑な機能を提供しているにもかかわらず、直感的でわかりやすいルックアンドフィールを実現している。ユーザーインターフェイスに関しては、半年に一度開催されるユーザーとの会議でのフィードバックを受け、さらに社内の専門チームが改良を行ったという。

 両ツールともに3月に出荷を開始する予定となっている。価格はSYNERGY/CMが1ユーザー30万円(フローティングライセンス65万円)、SYNERGY/Changeが1ユーザー7万5000円(フローティングライセンス37万円)。さらに両ツールを利用する場合のスイートは、1ユーザー33万4400円(フローティングライセンス71万8800円)である。



URL
  日本テレロジック株式会社
  http://www.telelogic.com/jp/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.telelogic.com/jp/doc/pressrelease/060221_ALM.pdf

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( 北原 静香 )
2006/02/21 19:45

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