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弥生、“ユーザーに待ち望まれていた”中規模事業所向けの販売管理ソフト |
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平松社長は「ライブドアショックの影響なし」と明言
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弥生販売 NE 06は、クライアント/サーバー型の販売管理ソフトで、従業員30～300人程度の中規模事業所を主なターゲットにした製品。OBCの「商奉行」「蔵奉行」やPCAの「商魂」「商管」などが競合製品となるが、販売管理と仕入・在庫管理が別製品で提供されているそれらと異なり、単一製品として販売される。 データベースには、下位版が用いるMSDEではなく、競合製品も利用しているSQL Server 2000を採用し、スケーラビリティを確保。またCitrix Presentation Server 4.0をサポートすることで、データの管理性向上、ネットワークへの負荷軽減といったニーズに応えることも可能だ。ライセンスは5～20までのクライアント数に対応。「販売管理システムはパッケージだけでクローズするものではなく、社内の生産管理システムとの連携も必要になる」（プロダクトマーケティング部、立堀隆氏）という観点から、API（2006年秋提供予定）も用意する。 また機能面でも、下位版「弥生販売 プロフェッショナル 06」の機能を包含するのはもちろん、ユーザーインターフェイスの改良や、複数倉庫別での在庫管理機能（従来は単一倉庫のみサポート）、売上伝票から都度請求を可能にする通販・サービス業者向けの機能などの追加、消し込み処理の改善などによって、使い勝手のさらなる向上を図った。
同社では、今回のNE版の提供によって、「我慢して運用でごまかすか、競合製品に逃げていた」というこうしたユーザーを積極的に取り込んでいきたい考え。事実、先行している会計ソフト「弥生会計」のNE版では従来製品からのアップグレードが約半数を占めており、販売を順調に伸ばしているとのことで、平松氏は「NE版で、中規模マーケットに対する、新しい当社なりの提案ができないかと考えている」とした。同社ではさらに、オフコンからの乗り換え、自社システムからパッケージへの乗り換え、自社システムとパッケージとの連携システム構築、といったニーズを持つ顧客も視野に入れて販売活動を行うとしており、発売後1年で1000社への導入を見込む。 価格は、SQL Serverが付属しない「for SQL」で84万円から、SQL Serverが付属する「with SQL」で99万7500円から。また期間内の無償バージョンアップ料金を含む保守費用が12万6000円/年からとなっている。立堀氏は、「競合製品よりも安価に設定されており、同じ予算でより多くのクライアントが利用可能だ」とアピールしていた。 なお平松氏は弥生の業績について、「2月は売上が8億円を超え、いい月だった。当社はブランド、認知率ともに強く、（1月の）ライブドアショックの影響は出ていない」と強気に語ったほか、兼任で執行役員社長を務めるライブドアについても言及。「弥生は4年前に（個人・小企業向け会計ソフトの）QuickBooksをやめるなど、業務を縮小したことがあったが、今ではそれ以上の成績を残している。ライブドアも今年はひざを曲げる（事業を縮小する）ことになるが、立て直しは必ずできると思っている」と述べた。 ■ ＵＲＬ 弥生株式会社 http://www.yayoi-kk.co.jp/ プレスリリース http://www.yayoi-kk.co.jp/news/20060307.html ■ 関連記事 ・ 弥生、ネットワーク対応を強化した“史上最高の”弥生会計 05など（2004/10/28） ・ ホリエモン効果はどの程度？弥生、ライブドアグループ参加後の業績を語る（2005/07/08） ・ 弥生、ネットワーク対応版販売管理ソフトなどの「弥生 06シリーズ」（2005/10/26）
（ 石井 一志 ）
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