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UGS、製造ワークフローをサポートする「Tecnomatix」最新版


 UGS PLMソリューションズ株式会社(以下、UGS)は3月27日、デジタルマニュファクチャリングソフトの最新版「Tecnomatix 7.6」を発表した。デジタルマニュファクチャリングとは、製造ワークフローの定義と最適化によって生産工程を効率化することを目的としたもの。そのため、工場のレイアウト、生産工程、人や部材の流れなど、製造に必要なさまざまな要因を定義して最適化する。


UGS 代表取締役社長、飯田春祥氏

米UGS グローバル・デジタル・マニュファクチャリング・マーケティング担当 バイスプレジデント、アル・ハフスタットラー氏
 Tecnomatixは、生産工程情報の取り込み、管理、活用から、生産工程の計画と設計、検証と最適化、また生産工程の伝達、コラボレーション、実行までを提供する製品。

 新機能であるRobotic Process Simulationでは、複雑なロボット工程を正確にシミュレーションし、バーチャルに工程を検証することができる。また、新しくなった見積もりツールでは、ベストプラクティスの工程を再利用することで、見積もり要請に迅速に対応することも可能となっている。

 そのほか、生産性向上のためにTecnomatix 7.6では、溶接打点自動配分ツール、ミラープロセス機能、パスの自動プランニング機能、フローシミュレーション機能などさまざまな新機能が追加されている。

 今回のバージョンアップでは、2005年4月の米UGSによるイスラエルTecnomatix Technologiesの買収以来初となる、UGSのPLMソリューションとTecnomatixとの統合が行われた。PLMソフトウェアポートフォリオである「Teamcenter」との統合によって、製品設計と工程設計の間のギャップを埋めることができるという。

 UGS 代表取締役社長の飯田春祥氏は今回の統合に関して、「TecnomatixとUGSのPLMソリューションのお客様は、オーバーラップしていることが多い」と語り、この統合によるユーザーのメリットは大きいことを強調。また、旧Tecnomatix Technologiesの日本法人は買収によってUGSの事業部門として同社に組み込まれたため、企業統合によるマイナスはほとんどないという。

 また米UGS グローバル・デジタル・マニュファクチャリング・マーケティング担当 バイスプレジデント、アル・ハフスタットラー氏は、「今日のビジネス要件として迅速な製品化、グローバル化、リソースの最適化、コンプライアンスがある」と主張。そのすべてに対応できるデジタルマニュファクチャリングは、「PLM戦略には不可欠な要素」であると述べた。



URL
  UGS PLMソリューションズ株式会社
  http://www.ugs.jp/
  米UGS
  http://www.ugs.com/


( 北原 静香 )
2006/03/28 00:00

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