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森川衡プリセールスディレクタ
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SOA導入後の問題点
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ウェブメソッドのSOA全体コンセプト
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ウェブメソッド株式会社は4月7日、プレス向けにSOA統合ソリューション「webMethods Fabric6.5」に関するブリーフィングセッションを開催した。
同社では、SOAを実現するためのコアテクノロジーとして、「Services」「Messaging」「Registry」「Services Messaging」「Orchestration」「Analysis」「User Interaction」という7つのステップを設定。各ステップに対応する「webMethods Fabric 6.5」製品群を2005年8月から投入開始し、この2月にフルラインアップをそろえている。
今回のブリーフィングセッションでは、そのラインアップの中から「Registry」と「Services Messaging」を担うWebサービスインフラ基盤統合プラットフォーム「webMethods Servicenet」にフォーカスをあてながら、同社のSOA製品戦略を説明した。
まず、SOAの抱える課題について森川衡プリセールスディレクタは、「米国では第1期のSOAは失敗したという声もある。それは、SOAによって複数のサービスが統合されることで、1つサービスを変更したときの影響範囲がよくわからない、また企業のガバナンスをどのサービス範囲まで適用したらいいのか、さらに各サービスのSLA(サービス品質保証)が把握できない、といった問題が出てきているからだ。これらは、SOAの規模が大きくなるほど顕著に表れてくる」と指摘。
そして、「こうしたWebサービス管理についての課題を解決できる製品がwebMethods Servicenetで、これによって企業内のすべてのWebサービスを統合的に管理することが可能になる。現時点ではほかに競合製品は存在しないため、SOAソリューションを展開する上で、他社との差別化を図る戦略製品として位置づけている」とした。
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webMethods Servicenetの主な特徴
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webMethods Servicenetの実行環境
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webMethods Servicenetは、企業内のあらゆる場所に存在する各種Webサービスに対し、標準規格準拠のレジストリ、管理機能、セキュリティを含めたエンドツーエンドのインフラ基盤を提供する統合プラットフォーム。
先進的なWebサービス監視機能を備えており、webMethods Servicenet内に登録された各種Webサービスは、その実行時の挙動が自動的に取り込まれるため、サービスのパフォーマンスをリアルタイムで把握することができる。許容範囲を超える負荷がかかるなど、サービスに障害が発生した場合には自動的にアラートを出すことも可能となっている。
また、レジストリとサービスマネジメントが一体になっていることで、高い信頼性のSLA管理機能を実現。これによって、新たなSOAプロセスを作る担当者は、利用するWebサービスを選択するにあたり、その信頼性レベルを事前に確認することが可能となる。
このほか、ユーザー認証、シグネチャ確認、セキュリティポリシーの徹底、フェイルオーバー、負荷分散、メッセージルーティング、GUI管理ツールなどの機能を備えている。
現時点でwebMethods Servicenetの導入実績はないが、同社では「SOA導入の本格化にともない、Webサービスを統合的に管理したいというニーズは高まってくるはず。当社ではその動きに先駆けてwebMethods Servicenetを投入した。今年度内には、導入実績が作れる」とみている。
■ URL
ウェブメソッド株式会社
http://www.webmethods.co.jp/
( 唐沢 正和 )
2006/04/07 18:27
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