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カシオ、人事給与システムの最新版-事務作業の効率化と戦略的な人材育成を支援


樫尾彰取締役
 カシオ計算機株式会社は4月19日、人事給与システムの新バージョン「ADPS(アドプス)人事統合システム7」を5月1日より発売すると発表した。価格はオープンで、初年度の導入目標は300社。

 ADPS人事給与システムは、人事情報データの一元管理による人材配置や給与計算、就業管理、査定・処遇の決定など、人事部門の幅広い業務内容をカバーする多彩なシステムと直感的な操作性が特徴。

 新バージョンでは、これをベースに人事部門における事務作業の効率化を支援するパッケージの機能拡充を図るとともに、社内FAや社内公募などの人材育成制度をプログラム化した「HR-Library」を採用することで、企業の戦略的な人材育成を支援することが可能となった。

 国内営業統轄本部長の樫尾彰取締役は、「当社では1990年に、他社に先駆けて人事給与システムを開発し、市場をリードしてきた。これまでに1700社を超える企業への導入実績があり、1000人以上の企業・大学の人事給与システム市場ではトップシェアを獲得している。今回の新バージョンはこの16年間で培ってきたノウハウの集大成となるもので、人事部門の効率的な事務作業および戦略的な人材育成を支援する機能を強化した。これを機に、大手企業だけでなく300~500人規模の中堅企業までターゲットを広げ、市場開拓に力を注いでいきたい」と意欲を述べた。


人事システムへの取り組みの歴史 新製品の市場ターゲット

 効率的な事務作業の支援については、人事・給与・就業・申請の各パッケージの機能範囲を拡充。さまざまな事務作業の標準化を進めることで、業務適合率を従来の75%から95%まで大幅に高めている。これによって、人事部門の大半の要望にカスタマイズなしで対応できるようになった。また、買収や合併などによるグループ会社管理の変化にもワンパッケージで対応可能となっている。

 開発本部システム統轄部の佐藤研二第二開発部長は、「新バージョンでは、各パッケージの機能を部品化し、柔軟にシステムを拡張できるフレームコンポーネント構造を採用した。これによって、企業の成長や環境の変化にあわせて拡大・進化できる人事給与システムを実現した」という。

 戦略的な人材育成の支援では、社員の能力を高め、その能力を最大限発揮させる13種類の人材育成制度をプログラム化した「HR-Library」を新開発。社内FA制度、人材公募制度、キャリア申告制度、チャレンジ選択制度、360度評価、賃金更改制度、インターンシップ制などのパッケージを用意している。

 さらに、新制度の試行が簡単に行える「制度TRYシステム」を提供。人事制度の見直しにあたって、新制度を導入する前の試験運用を行うことが可能となった。各制度パッケージは一括ライセンスで提供されるため、制度の乗り換えや移行にも柔軟に対応することができる。

 このほか、直感的な操作性についても機能強化を図っており、プリンタ出力と同一イメージで電子帳票化できる電子帳票ツール「CADIS」、画面上の組織図をマウス操作するだけで、仮想の異動、組織の統廃合が行える「組織図シミュレーション」、Webブラウザ上で社員の各種申請/承認、給与明細照会を実現するWebサービスなどを備えている。


ADPS人事統合システム7のコンセプト 業務適合率が95%にアップ HR-Libraryの機能


URL
  カシオ計算機株式会社
  http://www.casio.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.casio.co.jp/release/2006/adps_hr_library.html


( 唐沢 正和 )
2006/04/19 15:07

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