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日本IBMなど3社、ブレードサーバーを利用したシンクライアントソリューション


 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)、株式会社エム・ピー・テクノロジーズ(以下、MPT)、株式会社ウィザードは5月8日、共同でシンクライアントソリューションを提供開始すると発表した。

 このソリューションは、日本IBMのブレードサーバー「BladeCenter」のハードウェアと、ウィザードのセキュリティ対策ソフト「ezIPSEC DeskCenter」を組み合わせて提供するもので、ezIPSEC DeskCenterを組み込んだUSBメモリをPCに接続すると、USBメモリ内の専用OSが起動してシンクライアント化する仕組み。モバイル環境でも、セキュリティの高いアクセスが実現できるという。

 ユーザーは、このOSで起動した端末から、専用サーバーを通じて社内情報へアクセスする形をとる。一方、サーバーから取り込んだデータは、PCのHDDや光学ドライブに保存できないようにする機能を備えているため、情報漏えい対策が強化できるという。また、一般のPCではなくHDDを持たないシンクライアント端末での利用もサポートしている。

 サーバー側では、クライアント認証サーバーとVPNゲートウェイのソフトを1台のBladeCenterに搭載するため、運用管理のコストを抑えることが可能。ユーザー数が増えた際には、ブレードの追加によって容易な拡張を行える点もメリットとのこと。

 価格は個別見積もりだが、100クライアントの場合の想定価格で298万円(税別)から。3社では、シンクライアント端末導入のコストと比べると、約1/3で済むとしている。

 なお、今回の提供に当たっては、日本IBMがBladeCenterとユーザー監視システムを、ezIPSEC DeskCenterをそれぞれ提供し、MPTとIBMが販売を担当する。販売は、別途日本IBMのパートナー経由でも行うとのこと。



URL
  日本アイ・ビー・エム株式会社
  http://www.ibm.com/jp/
  株式会社エム・ピー・テクノロジーズ
  http://www.mptech.co.jp/
  株式会社ウィザード
  http://www.wizard.co.jp/
  プレスリリース
  http://www-06.ibm.com/jp/press/20060508001.html


( 石井 一志 )
2006/05/08 12:08

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