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PFU、内部統制の監査作業を効率化する支援ツール


 株式会社PFUは5月9日、内部監査支援ツール「OnBase 内部監査マネージャ」を販売開始すると発表した。6月上旬の出荷開始を予定する。

 内部統制では全社レベルで業務ルールを策定、文書化した後、定期的な監査と、それによる改善作業の実施が要求される。これまでPFUでは、紙文書の電子化を行うための各種スキャナを販売するとともに、米Hyland Softwareのコンテンツ管理ソフト「OnBase」を日本語化して提供するなど、内部統制支援のソリューションを提供してきた。今回はさらに、内部監査マネージャによって監査フェイズを支援するという。

 「内部統制に関する費用の30%が監査の費用だと言われており、これは毎年必要になってくる。内部監査マネージャでは、この費用を30%程度削減可能だ」(同社)。

 内部監査マネージャが提供する機能は大きく2つ。1つは内部監査の実施にかかわる機能で、監査対象のドキュメントを条件で絞り込んで表示でき、効率よく監査を行えるという。また監査結果を記述する機能も備え、注文書から見積書、請求書といった関連書類を監査結果に関連付けて保存することが可能だ。

 もう1つは監査結果を管理する機能で、監査結果に関連付けてドキュメントが保存されていれば、確認作業を効率良く行えるほか、監査結果の実施状況や担当者を一覧表示することができる。さらに、Word形式やExcel形式でのレポート出力機能を持ち、内部監査レポートの作成も容易に可能。オプションでは、監査督促メールの送信機能、承認業務のワークフロー機能なども提供される。

 ユーザーインターフェイスはWebベースのコンソールを採用し、一元的な管理に対応。なお、監査は企業が策定したRCM(リスクコントロールマトリクス)を取り込み、それに基づいて行うが、このインポート機能も提供される。また注文書や購入依頼書などの書類はOnBaseに直接取り込むだけでなく、外部システムのデータと連携することも可能で、既存の会計システムなどとの連携も意識されているという。

 対応プラットフォームは、サーバー側がWindows Server 2003、コンソール側がWindows XP。別途、SQL Server 2003もしくはOracle Database 10gが必要となる。

 価格はオープンだが、5ユーザー規模で想定価格900万円から。PFUでは、年商100億~1000億円程度の企業を主な対象として販売活動を行うとしており、3年で15億円の販売を見込む。



URL
  株式会社PFU
  http://www.pfu.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://www.pfu.fujitsu.com/topics/new060509.html


( 石井 一志 )
2006/05/09 12:40

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