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SUSE Linux 10.1のパッケージ
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SUSE Linux 10.1のデスクトップ画面
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ノベル株式会社は5月22日、個人向けデスクトップLinuxパッケージの新版「SUSE Linux 10.1日本語版」を発表した。90日間のインストールサポートなどをつけて、6月2日より販売を開始する。価格はオープンだが、ノベルによれば、9240円程度を想定しているという。
SUSE Linux 10.1は、SUSE Linuxのオープンソースプロジェクト「openSUSE」との完全な協力のもとで作られた初めての製品。カーネル2.6.16をベースに、インターネットアプリケーションのFirefox 1.5やThunderbird 1.5、仮想化ソフトのXen 3.0.2、デスクトップ検索ソフトのBeagle 0.2.3、データベースソフトのMySQL 5.0.18、PostgreSQL 8.1.3などを搭載する。統合デスクトップ環境としては、KDE 3.5.1とGNOME 2.12.2を採用した。
今回の特長は、3DデスクトップGUI環境「Xgl」を搭載したこと。3次元処理や透過効果などを利用できるため、より表現力が増している。また、外部からの攻撃からOSを保護するセキュリティツール「AppArmor 2.0」は、これまでLite版が添付されていたが、今回よりフル機能版が利用できるようになった。
パッケージ管理機能も強化されている。それまでの「YaSTパッケージマネージャ」に代わって加えられたパッケージ管理ライブラリ「libzypp」においては、ZENworksとの統合が図られたほか、インストールソースとオンラインアップデートの管理も統合されているとのこと。
なお、これをベースにしたエンタープライズ向けデスクトップLinux「SUSE Linux Enterprise Desktop」、サーバー向けLinux「SUSE Linux Enterprise Server」などの新版もリリースが準備されており、2006年初夏ごろに提供される予定としている。
■ URL
ノベル株式会社
http://www.novell.co.jp/
プレスリリース
http://www.novell.com/ja-jp/pressrel/2006/20060522_1.html
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・ ノベル、仮想マシンソフトのXenを搭載した「SUSE Linux 10.0」(2005/09/28)
( 石井 一志 )
2006/05/22 18:18
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