伊藤忠テクノサイエンス株式会社(CTC)は5月30日、米Scalent SystemsのITインフラ仮想化運用管理ツール「Scalent Virtual Operating Environment」(以下、Scalent V/OE)を、6月上旬より販売開始すると発表した。
Scalent V/OEは、コンピュータシステムのインフラを仮想的に統合して、一元的に運用管理するためのソフト。サーバー、ネットワーク、ストレージといったインフラの構成要素を、物理資源の集合体(リソースプール)として管理し、仮想的にこれらを組みあわせることで、ビジネスニーズに応じたサーバー環境、ネットワーク環境をオンデマンドに提供できるようにする。また物理サーバーだけでなく、サーバー仮想化ツールによって仮想化されたサーバー領域も、統合的に管理できる。
これらの機能を利用すると、例えば、負荷ピーク時にリモートからサーバーを追加したり、業務の変更に伴って最適なインフラを再構築したり、といった作業を適宜行えるという。さらに、障害対策用のバックアップリソースをシステム全体で共有し、サーバー障害時にフェイルオーバーするための設定も、管理画面上から実施可能。システム冗長化やディザスタリカバリシステムの構築などにかかる費用を大幅に削減できるとのこと。
価格は800万円から。CTCでは、データセンター構築やシステム統合におけるインフラ運用管理ツールとして、情報通信や金融をはじめとするさまざまな業種のユーザーを対象に販売を行うとしている。販売目標は、今後3年間で30社。
■ URL
伊藤忠テクノサイエンス株式会社
http://www.ctc-g.co.jp/
( 石井 一志 )
2006/05/31 14:41
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