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パッチ適用からリソース管理まで行えるLinux向け運用管理製品「OCM」


OCMの管理画面

同社COOのLaurent Gharda氏(中央)とビジネスデベロップメントコンサルタントの平井健二氏(右)
 Linuxサーバーの台数が増えると管理する手間も膨大になる。こうしたLinuxサーバーの運用・管理を効率化する製品が米Open CountryのOCMだ。同社COOのLaurent Gharda氏とビジネスデベロップメントコンサルタントの平井健二氏に、OCMの特徴と今後の国内展開について話を伺った。

 OCMは、Linux向けの運用・管理ツール。同一ネットワーク内にOCMの管理用サーバーを設置し、管理対象のLinuxサーバーにエージェントソフトを入れて利用する。運用・管理製品というと、Windowsなどでは見かけるものの、Linuxではあまり存在しないという。Gharda氏は、「LinuxWorldに今回初めて出展したが、非常に反応がいい」と、製品への関心も高い。WebブラウザベースのUIを採用しており、「Linuxの専門的な知識がなくても容易に操作できる」(Gharda氏)点も特長と話す。

 OCMが提供する機能について、Gharda氏は「各サーバーのCPUやメモリ、ディスクの稼動状況をリアルタイムに監視することが可能。また、パッチ適用も複数サーバーに対して一度に行えるので、メンテナンスの負荷の軽減にも有効」と説明。「管理対象のLinuxは、ディストリビューションやバージョンが異なっても一元的に管理できる。また、ネットワークを介したベアメタルプロビジョニングもできるので、大量のLinuxサーバーを導入する際にも効果がある」とLinuxの混在環境にも有効であるとした。

 管理対象のLinuxは、Red Hat Linux、SUSE LINUX、Debian、Asianuxなど主要なディストリビューションをサポート。将来的にはWindowsやUNIXも管理対象に追加する予定としている。

 OCMはサーバーライセンスまたはアプライアンスで提供される。価格は、10ライセンスでサーバーライセンスが80万円、アプライアンスが90万円前後。

 国内でも本格的に展開する計画で、日本法人を45日以内に設立する予定。「すでに国内でも利用者がいるので、まずはカスタマーのサポートをしっかり行っていく。製品の性質上、Linuxを含むオープンソースソフトウェアの普及が進むことが重要なので、Linuxディストリビュータとの関係強化や業界活動などに参加していく。その中でパートナーを獲得し、製品の普及を図っていく」(平井氏)と、業界全体の底上げに貢献する活動を行うとした。



URL
  米Open Country
  http://www.opencountry.com/


( 福浦 一広 )
2006/06/09 14:32

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