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シマンテック、pcAnywhereの新オプション「Access Server」-大企業のリモート接続を効率化


データ アンド システム マネジメントグループ シニア リージョナル プロダクト マーケティング マネージャーの藤盛秀憲氏

pcAnywhere Access Serverの特徴

ライセンス形態
 株式会社シマンテックは6月12日、リモート制御ソフト「Symantec pcAnywhere 12.0」向けのオプション製品として、大企業のリモート接続環境をより効率化する「Symantec pcAnywhere Access Server」を発表した。6月13日から販売開始する。

 同社では、新オプションの発売に先立ちプレス向けに説明会を開催。説明会では、4月に発表した「pcAnywhere 12.0」の機能を紹介するとともに、今回新たに発売する「pcAnywhere Access Server」についてデモを交えながらその特徴を説明した。

 シマンテックのデータ アンド システム マネジメントグループ シニア リージョナル プロダクト マーケティング マネージャーの藤盛秀憲氏は、まずリモートコントロールが求められている背景について、「複数のオフィスやリモートオフィス、テレワーカーなど、遠隔地でビジネスをする環境が増えてきている。こうした環境の中で、サポートにかかるコストの削減や対応時間の短縮を実現するために、ヘルプデスクやサーバーメンテナンスをリモートで行う必要性が高まっている」と述べた。

 pcAnywhere 12.0は、豊富な機能と安全性の高いリモート制御ソリューションに、遠隔からの管理機能と先進のファイル転送機能を組み合わせたのが特徴。「これによって、非常にセキュアなリモート接続環境において、多岐にわたるプラットフォームへの対応やシンプルな接続性などを実現し、リモート接続での問題点をすべて解決できる」(藤盛マネージャー)という。

 今回発売する新オプションのpcAnywhere Access Serverは、ネットワーク設定にかかわらず、どこからでも複数のpcAnywhereホストとの接続を容易にし、リモートアクセスの管理を効率化するツールで、pcAnywhere 12.0に搭載されているゲートウェイ機能「pcAnywhere Gateway」の機能拡張版となるもの。

 pcAnywhere Gatewayは最大同時接続数が5セッションであるのに対し、pcAnywhere Access Serverでは、最大同時接続数を30セッション、接続管理数も500まで拡張。大企業でのリモート環境における複数同時接続にも対応できるようにした。また、利用可能なホストを顧客や企業、組織などで論理的にグループ化することもでき、大規模なリモートアクセス環境を効率的に管理することが可能となる。

 「リモートコンピュータがpcAnywhere Access Serverに接続すると、利用可能なホストがpcAnywhere Access Serverにドッキングし、その情報がリモートコンピュータからグループ化されて一覧できるようになる。これによって、リモートからアクセスしたいホストに簡単に接続できるようになる」(藤盛マネージャー)という。

 WindowsからMac OS、Linuxまですべてのプラットフォームをサポートしており、特にヘルプデスク担当者は各種プラットフォームを横断して、ヘルプデスクやサーバーサポートの問題を迅速に解決することが可能となる。

 1ノードあたりのライセンス価格は、接続するホスト数に応じて設定されており、10~24ノードが1380円、25~99ノードが1340円、100~249ノードが1200円、250~500ノードが1120円。また、サポート契約であるゴールドメンテナンスは、1年目・次年度ともに、1ノードあたり、10~24ノードが260円、25~99ノードが240円、100~249ノードが220円、250~500ノードが200円となっている。



URL
  株式会社シマンテック
  http://www.symantec.co.jp/


( 唐沢 正和 )
2006/06/12 18:16

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