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PFU、容易な導入・利用が可能な文書管理ソフト


プロダクト本部 ソフトウェアプロダクト事業部、担当部長の北出和彦氏

楽2 Document Managerの画面イメージ。こちらはWindowsライクな通常のGUI

バインダから見たいファイルを選んで閲覧できる初心者向けのGUIが用意されている
 株式会社PFUは6月14日、企業向けの文書管理ソフト「楽2(らくらく) Document Manager V1.0」を販売開始すると発表した。8月初旬より出荷を開始する。

 楽2 Document Managerは、紙文書を簡単に電子化できるようにした文書管理ソフト。文書管理の専門家が作成した7種類のテンプレートをあらかじめ用意し、文書管理体系を設計しなくとも文書管理を行えるようにしている点が特徴という。もちろん、これをベースにしたカスタマイズも可能だ。

 また、「書庫」「キャビネット」「バインダ」という、紙文書の管理に則したわかりやすい体系で電子文書の管理を行うほか、通常のWindowsライクなGUIに加えて、実際の書架、バインダを模した「紙のようにぱらぱらとめくれる」(プロダクト本部 ソフトウェアプロダクト事業部、担当部長の北出和彦氏)GUIを搭載。PCに詳しくないユーザーでも利用しやすいように配慮している。

 加えて、大量の文書を目的のバインダに手間をかけずに登録できる工夫もなされている。具体的には、スキャンしたファイルにOCRをかけて特定のキーワードを抽出し、目的のバインダに仕分けする機能、登録先やファイル名などを記載した「登録票」を挿入することによって、自動的に仕分けする機能を備え、「手で打ち込む作業の効率化を図った」(北出氏)。なお登録票の挿入を行えば、大量の複数枚文書を別ファイルに仕分けてスキャンすることも可能になっている。

 さらに、アクセス権限設定を書庫・キャビネット・バインダ単位で細かく行える機能、誰が、いつ、どんな操作をしたかを記録できる操作履歴取得機能、バインダ単位で保存期間を設定できる機能なども搭載。SOAPのインターフェイスを利用できるため、その他のシステムとの連携を容易に行うこともできるとのこと。

 実際の製品は、データ管理、データベース、検索エンジン、PDF処理エンジンなどの機能を備えた「文書管理サーバー」、閲覧機能を備えた「文書管理クライアント」からなる。対応OSは、管理サーバーがWindows Server 2003 SP1以降/2000 Server、管理クライアントがWindows XP SP2/2000 Professional SP1。北出氏によれば、導入も簡単にできるように工夫されているという。

 価格は、1サーバーライセンス、50クライアントライセンスをあわせた基本パッケージで、120万円(税別)から。PFUでは、3年間で1000システムの販売を見込む。なお2006年中に提供が予定されている次期版では、タイムスタンプとの連携も予定している。



URL
  株式会社PFU
  http://www.pfu.fujitsu.com/
  ニュースリリース
  http://www.pfu.fujitsu.com/topics/new060614.html


( 石井 一志 )
2006/06/14 11:05

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