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「ITで国内農業を支援」、日立ソフトの農業情報管理地図システム


日立ソフトの公共社会システム事業部第2公共システム本部第5システム部チーフコンサルタントの西口修氏

作付作物別の表示
 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(以下、日立ソフト)は6月16日、農業情報管理地図システム「GeoMation Farm」に情報管理、解析機能を追加することを発表した。

 GeoMation Farmは、日立ソフトの地理情報システムGeoMationに農業用の管理システムを付加した製品。地図上に農地と土壌情報、農家情報などのデータを関連付けることで、農業協同組合や農業共済組合、農業法人などの農業関連団体による情報の分析と活用を支援する。

 日立ソフトの公共社会システム事業部第2公共システム本部第5システム部チーフコンサルタントの西口修氏は、「国内の農業が外国産の安価な農作物に押されている今、ITを活用して農業の価値を高めていくことが重要」と本製品を紹介。今回のリリースで、従来の農地、土壌管理システムを強化するとともに、衛星画像を利用した生育解析システムや気象情報を利用した育成予測システム、適正な肥料を指示する施肥設計システムなどをオプションとして追加して、農業関係者のニーズに応えるとした。

 GeoMation Farmの基本となる農地、土壌管理システムでは、地図情報に農地や土壌のデータを入力して管理する。作付作物の種類や品種、生産者、面積といった情報を指定すると地図上に色分けされて表示されるので農地を視覚的に管理できる。今回、農地情報と土壌情報を関連付けて活用できるようになったことで使い勝手が向上している。さらに、農地の過去の作付状況や生産者、農薬の使用情報などの情報を登録できる生産履歴システムと最適な肥料の種類と量を分析する施肥設計システムを利用することで農地、土壌、生産履歴を一元管理し、農業計画の策定の際に活用できる。

 また、今回追加されたオプションの中で注目なのが衛星画像を使った育成予測システム。リモートセンシングを使った解析を行い、小麦の育成予測や水稲のタンパク含有量の解析情報を提供する。この解析結果を地図上に重ねて表示させることで、効率的な刈り取り時期の決定や地域別の収量の傾向を分析することなどができる。
 


衛星写真上の育成予測 地図上での育成予測画面

 価格は、農地、土壌情報管理システムの基本パッケージが210万円から、衛星画像システムを使った育成予測システムは105万円から。販売目標は、システムインテグレーションを含めて10億円としている。



URL
  日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
  http://www.hitachi-sk.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.hitachisoft.jp/News/News392.html


( 羽場 一樹 )
2006/06/19 09:07

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