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シマンテック、ストレージの利用状況を分析する「Stored Content Reviewサービス」


Stored Content Reviewサービスのサービスフロー

同社コンサルティングサービス本部ビジネス推進部シニアマネージャーの根元良一氏
 株式会社シマンテックは6月22日、企業でのデータ保管状況を評価するサービス「Stored Content Reviewサービス」を同日より開始すると発表した。

 Stored Content Reviewサービスは、ディスクストレージに保管されているデータの管理状況や利用状況を評価するサービス。サービスは、1)サービスの実施計画についての説明を行う「Proof of Concept」、2)情報収集用のツール(VERITAS CommandCentral StorageとVERITAS Storage Exec)を導入する「Agent Initialization」、3)ツールによる情報収集と個別インタビューによる情報収集を行う「Data Collection」、4)収集した情報の分析・評価を行う「Data Analyses」、5)レポートなどのドキュメントを作成する「Recommendations」、という流れで提供される。

 同社コンサルティングサービス本部ビジネス推進部シニアマネージャーの根元良一氏は、「企業で利用しているストレージは、どんどん大容量化が進んでいる。また複数のストレージを統合しても、保管されているデータそのものはさらに増えているのが現状。今回のサービスは、この増え続けるデータそのものに着目したサービス」と説明する。「データといっても基幹業務が停止するくらいの影響を及ぼすデータもあれば、部門や個人レベルのデータ、そして複製データがあるものなどさまざま。多くの企業では、これらの重要度を区別せずに、高価なストレージに保管している。これを最適化するための第一段階として、今回のサービスを提供する」と、現状把握を行うためのサービスであるとした。

 同サービスを利用するメリットして、「ストレージ内のデータ保管状況を具体的に把握することが可能。また、効果的に管理するために必要な情報や、将来のストレージ変更計画を立案するための情報を得られる。その結果、ストレージのTCO削減に必要な具体的な方法を明確化することができる」(根元氏)と、ストレージ再編のための基本情報を確実に得られることがメリットと説明。「ストレージベンダーが提案するILM(Information Life Cycle Management)の場合、自社の製品で完結しているが、このサービスはヘテロ環境で使えるのが特長」と、ベンダー依存しない評価が可能な点を強調する。

 価格は、作業期間が1カ月半くらいの場合で300万円から。同社では、年間30件のサービス受注を目標としている。


ILMの観点から最適化の方法を示した例 ストレージの使用状況から統合方法を示した例

同社ストラテジー&ソリューション マーケティング部 部長の富樫明氏
 同社ストラテジー&ソリューション マーケティング部 部長の富樫明氏は、「今回のサービスは、3月に発表した情報の効率的な内部統制を実現することを支援する「ITリスクアセスメントサービス」の1つ。IT統制を強化するためにも、現状を正確に把握することが大切。今回のサービスがカバーするストレージは、オフィス文書やメールなど非構造化データを中心に増大しており、単に保管するだけでは管理できない状態に陥ることになる。これを改善するためにも、データをどのように保管するかの定義が必要で、その定義に今回のサービスは有効」と、ストレージの適正な管理に最適なサービスであるとした。



URL
  株式会社シマンテック
  http://www.symantec.com/region/jp/

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( 福浦 一広 )
2006/06/22 14:44

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