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米Symantecデータセンター管理担当グループプレジデントのクリス・ハガーマン氏
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シマンテック株式会社は7月3日、データセンター向けの統合インフラソリューション「Symantec Data Center Foundation」を発表した。バックアップソフト「Veritas NetBackup」、ストレージ管理製品「Veritas Storage Foundation」、サーバー管理製品「Veritas Server Foundation」、アプリケーション最適化製品「Symantec i3」を統合した製品。
Data Center Foundationは、データセンターの保護や運用管理のために使われるツール群を統合化した製品。異なるベンダーのハードウェアやOSといった環境の違いに依存せず、単一のインターフェイスによって管理できるのが特長。
米Symantecデータセンター管理担当グループプレジデントのクリス・ハガーマン氏は、「企業は、データベースやミドルウェア、アプリケーションなどを利用するために、ネットワークやストレージ、サーバー、仮想環境などを構築している。しかし、さまざまなベンダーの異なる製品で構築しているのが一般的。そのため、各製品で用意されているツールを利用することになるが、ツールが利用できる範囲は限定的だ。今回発表したData Center Foundationは、こうした問題を解決するインフラソリューション」と説明する。
Data Center Foundationを構成するVeritas NetBackupは、中・大規模サーバー環境向けのバックアップソフト。最新版のVeritas NetBackup 6.0では、ヘテロジニアス環境への対応が強化されている。
Veritas Storage Foundationは、「Veritas Volume Manager」「Veritas File System」「Veritas CommandCentral Storage」を統合したストレージ管理製品。同日発表された最新版のVeritas Storage Foundation 5.0も含まれている。
Veritas Server Foundationは、「Veritas Configuration Manager」「Veritas Provisioning Manager」などにより構成されるサーバーの運用管理製品。同日発表された最新版では、「Veritas Cluster Server」の新機能が追加されている。新たに追加されたのは、Fire Drill機能。この機能は、システムに影響を与えずに、災害復旧テストの手順を自動化できるのが特長となっている。
Symantec i3は、「Indepth」「Inform」「Insight」という3つのコンポーネントで構成されたアプリケーションパフォーマンス管理ソリューション。
ハガーマン氏は、「Data Center Foundationを構成する各製品は、それぞれ業界でトップシェアにあるもの。いわば、デファクトスタンダードの製品群。企業にとっては、導入による短期的なコスト削減はもちろん、将来の展開にも対応できる」と、企業にとって複雑化するデータセンターの最適解であると強調した。
■ URL
シマンテック株式会社
http://www.symantec.com/region/jp/
ニュースリリース
http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20060703_01
http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20060703_02
http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20060703_03
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( 福浦 一広 )
2006/07/03 14:44
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