SELinux Policy Editor Projectは7月6日、SELinuxの設定を簡略化するツール「SELinux Policy Editor」の最新版「SELinux Policy Editor 2.0」をリリースしたと発表した。同プロジェクトのWebサイトより入手できる。
SELinux Policy Editorは、ポリシー設定が難しいことが原因で無効にされているセキュアOS「SELinux」を利用しやすくするために開発されたツール。SELinuxの多数の設定要素を統合し、ラベルを隠ぺいすることで設定を簡略化するSimplified Policy(単純化ポリシー)を中心に、GUIなど周辺ユーティリティにより構成されている。
最新版では、新たに用意された「SELinux Policy Editorコントロールパネル」により、動作状況の確認、ポリシーのテンプレート作成、ポリシーの自動生成など、SELinuxを使うために必要な操作の多くをコントロールパネルから行える。また、テストモードで動作させたテスト結果を元に、ポリシーを生成できる機能を実装。これにより、Simplified Policyの書式に詳しくなくても、簡単に設定することができるとしている。そのほか、Simplified Policyを再設計することで、セキュリティの向上も図られている。
サポートするディストリビューションは、Fedora Core 5、Cent OS 4.3。今後は、最新版のFedora CoreおよびCent OSをベースにアップデートを行う予定。また、他のディストリビューション対応も検討しているとのこと。
■ URL
SELinux Policy Editor Project
http://selpe.sourceforge.jp/
( 福浦 一広 )
2006/07/06 12:44
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